「Re:毒を喰らわば」

琴葉｢そもそも、あの型の二つ目に手を出した時点で、かなり無茶苦茶なんだから｣
ユノ｢ふぅん…。でもさ、それでもさらに三つ目いっちゃったら、私その漢気に惚れて、一生ご主人に付いて行こうと思っちゃったりして｣
琴葉｢まさか。いくら主さんでも、そこまでアンポンタンじゃないから｣
ユノ｢やっぱりそうだよねぇ｣
琴葉｢そうよ｣

〜それはどうかな？〜

「Re:毒を喰らわば」

ユノ｢おやびんとウナ、お揃いのサポート･マッスィ〜ン手に入れちゃって。それで琴葉はジェラシー感じちゃったんだ？｣
琴葉｢そんな事は……｣
ユノ｢ジャイアント･アント。つまり大アリと｣
琴葉｢…それ、何時の時代のギャグ？｣
ユノ｢大昔。でもまぁ、気にするコト、ないんじゃない？｣
琴葉｢え？｣
ユノ｢たしかSV-51のカラバリって、もう一種類あったでしょ。たしか量産型だっけ？ ご主人、あの型が異常にお気に入りみたいだし、そのうち『毒を喰らわば皿までよぃ！』とか言いながら買ってくるって。そうしたら、それを琴葉のサポート･マッスィ〜ンにしてもらえば、それで問題は解決でしょ？｣
琴葉｢…やっぱり、ユノはなんにも分かってないね｣
ユノ｢へ？｣
琴葉｢たしかにα型なら、あんまり人気ないから、中古なら半額くらいになってるけど。それでも凄く高いの。だから無理｣
ユノ｢そっか〜｣

「Re:毒を喰らわば」

琴葉｢…………｣
ユノ｢うわ〜！ うわ〜！ うわ〜！ じょじょじょ冗談！ 冗談だって!!｣

「Re:毒を喰らわば」

ユノ｢ありゃりゃ。小姑小狐ちゃんも大変だね｣
琴葉｢…なにが言いたいの、ユノ？｣
ユノ｢若さだぜ、山ちゃん｣

「Re:毒を喰らわば」

琴葉｢……｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢コイツは、このファング様の新しい子分！ 名前はデンジャラス･デーモン！ 略してD･Dだ!!｣
ウナ｢さすがさ〜すがおやびん。ハイソでモダンなネーミング〜なの！｣
かなえ｢っしゃあ！ カッケーぜ！｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢お前…オレを助けて…？ ……ヘッ！ そうか、わかったぜ!!｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢……お？｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢…って、うわああああぁっ!?｣
ウナ｢おやびん!!｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢ヘ…ヘッ！ よく見りゃコイツ、ちっともカッケくねぇぜ！ なんだよ赤って！ フザケんな！ このファング様の子分にして欲しけりゃ、真っ黒にリペイントして出直しやがれ！｣
ウナ｢おやびん、痩せ我慢はいけないの｣
かなえ｢オ、オレは痩せ我慢なんかしてねぇ！ チクショク！ コイツ、今すぐオレを降ろしやがれ！ お前なんかと一緒にいたら、オレまでカッチョ悪くなっちまうぜ!!｣
ウナ｢お、おやびん…。暴れたらダメなの｣
かなえ｢ウルセー！ オレに命令するんじゃねぇ！｣

「Re:毒を喰らわば」

ウナ｢あのねあのね、わたしわたしおやびんに、言いたいコトがあるの｣
かなえ｢おう。どうしたウナ？｣
ウナ｢やっぱりやっぱり、子分がおやびんよりいいマッスィ〜ン持ってるって、オカシイの。だからだからおやびん、ノーラちゃんを、おやびんの子分にして欲しいの｣
かなえ｢ホ、ホントか!? ホントにいいのか!? おっしゃ〜！｣
ウナ｢ノーラちゃんも、おやびんが好きなの。だから……｣
かなえ｢お、おう！ だけどよ、お前、ホントにそれで…｣
ウナ｢わたしはわたしは、おやびんが喜んでくれれば、それでいいの。…さようならノーラちゃん。短い間だったけど、わたしわたし、楽しかった〜の｣
かなえ｢ふっ、ふざけるな!!｣
ウナ｢おやびん？｣

「Re:毒を喰らわば」

かなえ｢カッケーなぁ。チクショク…他に何にも言えないぜ｣
ウナ｢……ノーラちゃん｣