「Re:秩序と混沌」

ミラノ｢ダメだコリャ｣
トリノ｢……大吟醸｣

〜欲望。それは生命の大車輪〜

「Re:秩序と混沌」

エーファ｢やっぱ同じウチの神姫同士、仲良くしなくちゃ〜ね〜。あの石頭で鳥頭で友達いないリズにそれを教えてあげようなんて、ハル、あんたはよっく出来た神姫だよ!!｣
ハル｢ヤダな〜。私は当たり前のコトしてるだけだって｣
ミラノ｢ホゥ……ホワァァイィ!?｣
エーファ｢よく見るとあたしとあんたって、けっこう似てるよねぇ｣
ハル｢同じブランドだしね｣
エーファ｢今日からあたしのことは、エーファお姉さんと呼びなさい｣
ハル｢おっけ〜。それじゃエーファお姉さん、よろしくお願いしゃ〜す！｣
エーファ｢おっし。このエーファお姉さんに、ぜんぶまっかせなさ〜い！｣
ハル｢さっすがエーファお姉さん。頼りになるッス｣
ミラノ＆トリノ｢…………｣

「Re:秩序と混沌」

ハル｢つまらない物ですが、まずはこちらをお納めください｣
エーファ｢な…なんじゃあこりゃあぁ!?｣
トリノ｢あ……｣
ミラノ｢フッ…。賄賂を贈るなら、まずは相手を見極めることが重要。エーファ殿に…いえ天使型にそのようなマネをすれば、返って逆効果ということすらわからないとは、まったく愚かなことですね｣
エーファ｢……ハル、あんたはああぁー!!｣
ミラノ｢助太刀いたしますエーファ殿！ ……ホゥ…ワチャァ!!｣

「Re:秩序と混沌」

トリノ｢いいですねトリノ？ いつでもエーファ殿の助太刀に入れるよう、心の準備をしておくのです｣
トリノ｢はい。フルボッコです｣

ハル｢エーファお姉さん。ちょっと相談があるんだけど｣
エーファ｢ど〜せあんたのコトだから、リズとの仲を取り持って〜とか言うつもりでしょ｣
ハル｢ありゃ？ わかっちゃった？｣
エーファ｢そりゃわかるわさ。あんた、いい加減にしなさいよ。まったく、これだから海咲の教え子ってのは…｣
ハル｢海咲先生は関係ないんじゃない？ それに好きなもんは好きなんだからしゃ〜ないっしょ｣
エーファ｢そこをぐっと我慢するのが、大人の神姫ってもんでしょーが。だいたいあたしゃ、あんたにお姉さん呼ばわりされる筋合いなんて……｣

「Re:秩序と混沌」

エーファ｢そこまで頼られちゃ〜仕方ない。よっし、このエーファさんに、ぜんぶ任せなさい！｣
ミラノ｢頼もしいお言葉です｣
トリノ｢これぞ忍法『虎の威を借る狐耳忍者型』の術｣
エーファ｢ふみゅ？ なんか言った？｣
トリノ｢いえ、別に｣
エーファ｢あっそ。んで、結局、あたしはいったいなにすりゃいいのよ？｣
ミラノ｢はい。まずは、あの破廉恥極まりないオールベルン型に正義の鉄槌をば……｣
ハル｢お、いたいた。お〜い、エーファお姉さ〜ん｣
ミラノ｢む!?｣
トリノ｢これはこれは…。ウワサをすればなんとやらな展開です｣

「Re:秩序と混沌」

エーファ｢ジョーダンじゃないわよ。なんだってあたしが、そんな面倒臭いコトやんなきゃならんのよ？｣
ミラノ｢それは勿論、エーファ殿が悪魔の如き破壊のぱぅわぁを秘めた大怪獣…｣
トリノ｢姉者｣
ミラノ｢いえ…我が家最強の天使型神姫、つまり最強の法の番人と見込んでのこと｣
トリノ｢そう。秩序の守護者にして、素直･優しい･可愛いの三大主役的要素を兼ね備えた、無敵無敗のヒロイン神姫と｣
エーファ｢へ？ ま、まっ、アーンヴァル型って言えば、神姫界の主役級だけんども…そうハッキリ言われると、なんだか照れるわさ｣
ミラノ｢いえいえ、ご謙遜を。すべては、エーファ殿の人徳の為せる業｣
トリノ｢決して、『猛犬注意』の看板代わりにしようとしているのでは、ありませんよ？｣