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from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん
2009年01月10日 10時10分45秒
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アコギは「生もの」である、の巻
☆(⌒杰⌒) AMA-G'です
考えてもみれば、アコギというのは弦とチューニングペグ以外は「木」という天然物を使って作られた“生もの"ですよね。
それゆえ、同じタイプのギターでも一本一本に当たりはずれがあり、何より使用する用材によって、ジャラーンと弾いた時の音色が違う。
だからこそ、ギター弾きは自分の好みや音楽の志向に合わせて、様々なメーカーの一本を試奏してみたくなる。
アコギのスペックを調べていて、時折、見慣れない用材の名前を見つけると、Netの木材辞典で調べることにしている。
ギターの音色を性格づける「木」の種類は多種で、近年、環境保護や資源枯渇により、入手に制限のある用材もある。
トップ(表板)の用材として定番の「スプルース」*Pho.参照 も産地によって特性に違いがあるという。ジャーマンスプルースはとてもブライトなサウンドで、シトカスプルースは柔らかく深いサウンド。AMA-G'のGuildは後者のスプルース、確かに低音が深い。(*^^)v
サイド&バックの定番では「ローズウッド(インド産の場合)」が温かみのある枯れたサウンドで、これが「メイプル」だと明るい響きになるそうだ。まだ、メイプル材のアコギを試奏したことがない。今度、試してみたい。さらに、これが「マホガニー」だと全ての音域に対応して、特に高音弦がよく鳴る。AMA-G'の73年製YAMAHAのFGがサイド&バックともにマホガニー。35年弾き続けているせいもあるが、ロープライスの合板ながら良く鳴ってくれる。(*^^)v
長く弾き続けたギターがなぜ良く鳴るようになるのか?ある人の話では、ギターの用材、とくに一番最初に振動するトップの木は、良い音で振動させ続けると、木の目というか繊維が同じ方向に揃うようになり、そのため響きが良くなるのだとか。また別の人によれば、プロのように毎日弾けないアマチュアが、自分のギターを手っ取り早く良く鳴るようにする方法として、スピーカーの前にギターを置いて振動させ続ければいい、というような裏技をNetで教えている。
ギターに詳しいその人によれば、ギターの鳴りに関する様々な要素、用材はもちろん、ブレイジング(響鳴棒)や塗装、サドルの素材やブリッジの形状、弦の選択から弦高まで、複雑なパーツの組み合わせと調整が一本一本の音色を性格づけているのだとか。素人が触れないレベルの調整もあるから、アマチュアであるがゆえに、運命の一本との出会いがどれほど大切なのか、思い知らされる。
同じく、この人の話によれば、単板のギターは最初は鳴らなくても弾き込むことで鳴るようになる。さらに最近は、「最初から鳴るギター作り」が時代の要請でもあり、長く弾き続けてじっくり音を育てるという考え方とは別志向もある、とも語っている。
いずれにしても、アコギというのは自然材を人の手で組み合わせて、弾き続けることで成長(鳴るようになる)していくある種の生き物であるということなんだなーと、今更ながら感動してしまう。(⌒杰⌒)
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