☆(⌒杰⌒) AMA-G'です

正直な話、
「Morris」というブランドは、AMA-G'が中学・高校の頃はメジャーなブランドという認識がなかった。
実際は、当時の日本のフォークブームの一翼を担うアコギメーカーで、
年間30万本も生産していた。
ただ、SONYに対するSHARP（あくまで例えばの話です）みたいなもので
当時、アコギといえばやはり「YAMAHA」だった気がする。

初めて手に入れたアコギは〔YAMAHA　FG-240〕という、
通称〝グリーンラベル〟と呼ばれるヤマハの一連のランクにあったアコギ。
これは、35年経った今でもAMA-G'の愛器の一本であり、
合板ながらとても良く鳴るアコギだ。

最近になって、にわかにOLD国産アコギに注目するようになって、
〔Headway〕→〔Cat's Eyes〕と立て続けにアウトレットとUSED品を入手すると
今度はなんとか、〔OLD Morris〕をと考えるようになった。

長野県松本市が本社のこのギターメーカーは
現在では、フィンガーピッキング向けのハンドクラフトアコギで注目を浴びているが
ドレッドノート系のフラットピッキング用アコギもかっこいい製品がラインナップされている。

社長の名前由来かと思われるこのブランド名だが、
Netオークションでも出品数が多く、如何に70年〜80年代に
〔Morris〕を手に入れた若者が多かったかが知れる。

Netオークションの場合は、当然のこと現品を確認できないため
掲載のPho.と出品者のコメントのみから、アコギの状態を判断するしかない。

自身が弾き手であれば、それなりの知識と、弾き手の立場からの商品コメントを
してくれるので助かるし、こちらから質問すれば、可能な範囲で回答してくれるので
それを参考にすることもできる。

ただ、USEDアコギに関しては、キズや汚れに対する感じ方は人それぞれなので
出品者のコメントと現物を手にした時のギャップがあるのは当然だし
そこでの一喜一憂は、まさにラッキーorアンラッキーというしかない。

鑑定番組などで、古いブリキやソフビおもちゃが
まったく使われて無くケース付きだったりすると
高値が付くが、アコギの場合は事情が異なる。

さんざんぱら弾きこまれて傷だらけで、ケースもサビだらけであっても
いい時代の、MARTINやGIBSONの高値は目をむくほどだ。
新品のままで使用感がなく、美品であれば、気分的にはうれしいが
実際に弾く立場になると、〝汚いラーメン店ほど美味い〟
てなことになる場合がある。

単板のアコギなどは、ほどよく弾きこまれて、かつ大事に扱われた美品であると
買い手は一気に色めき立ち、入札が殺到し、価格は沸騰していく。
自分が欲しいと思うようなモノは他人も欲しいのだ。

昔、こんな箴言を聞いたことがある。
〝キレイな女は他人のもの、ちょうどいいくらいが君のもの〟
美人は誰でも付き合いたいとおもうけど、本当は
そこそこ可愛いい位の女性が、一緒にいるには一番いいのだと。

紀香と陣内の一件は、夫婦だけに分かる真実はあるものの
人が羨む美品の名器を手に入れてはみたが、自分の手には余るスペックに
いつしか弾かずじまいでハードケースの中にしまっておいて、
手頃な価格帯の弾きやすいアコギに手を出してみたら、やっぱり自分には
こっちのアコギが似合ってると気がついた、みたいなものかもしれない。

依然として、落札に至っていない〔Morris〕アコギだが、
ここ4〜5日の間に入札〆切がやってくるチェック中の商品が10本位ある。
やはり、〆切前は入札の動きがなく、
みんな虎視眈々と入札のタイミングを狙っているみたい。

輸入物の高値アコギではない、そこそこ美人で気だての良い日本の女の子を
ピックとカボを両手にした♂の（♀かもしれんが）狼の群れが
じわりじわりと囲みの網をせばめている。……恐いよ〜。
＊Pho.は手に入れるなんて無理なK.YAIRIの45周年記念カスタム