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from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん
2009/11/26 15:47:23
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走る、走る、ワシは走る…
頑なだが頼りになる彼女…メトロノームさん
★(⌒杰⌒) AMA-G'です
今、
フラットピッキングの練習をする時は、
デジタルのメトロノームを使って
♪=100〜120位の、とてもゆっくりしたテンポでやっている。
デジタルといっても
チューナー付きの小さなクリップ式のヤツ。
※Pho.→K.GARAGEのクリップ式チューナー。通販でとてもお買い得でした。
チューナー機能はいまいち精度が良くないので、
チューニングにはもっぱら別のSEIKO製を使っていて、
このK.GARAGEはメトロノーム(以下、メトロと略)専用として使用してます。
クリップ式なので
ワシが座る正面位置に置いている譜面台に取り付けているから
すぐ手が届き、あれこれ調整出来るようになっている。
小さいけれど、
リズムがランプ表示されるし、
音も無音から三段階に設定可能、
さらに、
三連符やら4連符やら
複雑なテンポがあれこれ設定ができる優れもの。
初めて弾くフラットピッキング曲などの場合は特に、
すごくゆっくりしたテンポでやるので、リズムはもとより
音自体を繰り返し両手に覚え込ませるのに
このメトロはとても重宝する。
メトロ無しで弾けば、たいていリズムが走り、
どんどん早くなってゆく。♪走る、走る、俺たち〜♪みたいに。
それを「まってまって、焦らないで、ゆっくり行こ」と優しく諭してくれる
彼女(なぜか女性なのね)は、いつも冷静で理知的な良き相棒だ。
ライブではメトロを使うことはない。
たぶんテンポはぐじゃぐじゃで、
イントロをいくらゆっくり目に始めても
きっと最後らへんは、×1.2〜1.3倍くらいのテンポに
なっているのではないか。
ライブはノリでやるものだから
冷徹で正確無比のテンポは野暮かい?
聞く側からすれば、多少ゆっくりめで
きちんとしたリズムとテンポで弾き語りされる方が
聞きやすいには違いない。
メトロの彼女が優秀なのは、
たとえば、Roy Curryの「Dixie Hoedown」なんかを
練習し始めて、最初に♪=100くらいで上手く弾けたら
それを+5だけ早め、♪=105で、それができたら
今度は♪=110で、やがては(絶対ムリムリの)♪=260で
正確無比(と書いて、性格霧秘、という四文字造語を思いついた)に
弾き倒せるのにすんごく貢献してくれるということだ。
※そんなスピードではぜったい弾けないけど…。
なにせ、
彼女はこっちのいい加減なテンポに合わせるということは
けっしてなく、常に(当たり前だが)一定の音で指導してくれる。
といって、
カーナビの彼女(たいてい女性だよね)のように、
こっちが別のルートを行こうとしても
無理くり元の道に強制引き戻しする、なんてこともしない。
ワシがたとえちょっと先走りの弾き方をしても
いつかは自分の元に戻ってくることを信じて疑わずに
じっと同じペースでテンポを刻んで待っていてくれる。
それはまるで、
よくなついた愛犬と散歩していて
愛犬が少しだけ先に行き過ぎも、ふと立ち止まり振り返り、
後ろから自分が追いついてくるのをあどけない瞳で
待っていてくれるみたいで、とても愛おしいものだ。
「メトロノーム」の語源は、
ギリシャ語のメトロ=「測定する」、ノーム=[方法で」、の合成語。
オランダ人が元々の機械を発明し、
それをドイツ人が実用化し、その人が造語として
「メトロノーム」と命名した。
このメトロを最初に使ったのがベートーヴェンらしいけど
その真偽は分からない。
アナログのメトロが我が家にもあった。
あのこっちんこっちん左右に首を振るヤツ。
ピアノが弾けるカミさんが使っていたものだが
ピアノより仕事と家事で忙しい彼女が使わないので
ワシが使おうとしていたら、壊れて(壊して)しまい、
やむなく、デジタルのメトロを入手したのだ。
さすがにデジタル、
あの振り子式よりも使い勝手は格段によい。
場所はとらないし、ボタン電池で駆動するし、
簡単にテンポが変えられるので
アコギの練習には手放せない相棒になっている。
メトロと一緒にアコギを弾いていて
つくづく思うのは、人間はどれほど
正確なテンポで弾くことができるかということ。
プロミュージシャンが、ドラムやベースなどをバックに
プレイすれば、かなりの精度でテンポ・リズムを
キープできるだろうが、
たった一人で弾き語りする時、
いわゆる〝絶対音感〟のような
〝絶対速度〟みたいな能力を持つアマチュアがいるのだろうか?
もしもいま、
格段の進歩を遂げたメトロが存在していて
弾き手がメトロが刻むテンポからはずれたら
やさしい警告音をならしてくれることができたら
ワシのフラットピッキングも少しはマシになるかもね。
しかし、つくづく、
♪=200以上の速度で弾くフラットピッカーって凄いね。
とても人間業とは思えない。
あれだけ早く弾いても、けっして雑にならず
きちんとリズムを食う箇所は食い、溜めるところは溜めている。
でもね、
♪=100くらいでゆっくりと弾く、
フィドルチューンとかは、自分で弾き語るには
とても気分がいいものだよ。
そこにはドライブ感もすごテクもないけど
好きなアコギの音を楽しみながら
少し控えめの音でテンポを刻んでくれる
メトロさんと一緒にプレイするのは楽しい。
フラットピッキングのサイドギターを
メトロに合わせて弾きながらデジ録しておいて、
それをアンプで流しながら、リード部を練習する、
一人弾きの楽しみ。
デジタルテレコも、アコギ一人遊びには便利。
何度でも演奏してくれるし、撮り直しややり直しにも文句ひとつない。
生身の人間相手だったら、こんな我がままは言えない。
探せば、まだまだ、アコギ一人遊びの面白いツールがありそうだ。
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