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アコギな世界

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010年01月15日 18時17分49秒

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    確かに生きていたという証が欲しいですか?


    白い雪原に新しい足跡を残すように…
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    新しい雪が降り積もった朝、
    まだ誰も歩いていない雪原に
    埋まることを恐れずに、踏み込む勇気をもって
    最初の足跡をつけた人がいる。

    その足跡をたどって歩く人が続けば
    そこに新しい道ができる。
    それは、とても助かる冬の道。
    回り道をしなくても済む、朝の一コマ。

    誰とも知らない足跡を見つけて
    そこに確かな存在感を感じるのは
    大地や雪原に刻まれたその人の見えない息吹を感じるからだ。

    アコギ指板に刻み込まれた弾き痕や
    ピックガードの弾き傷。
    ネック裏に残されたカポダストの擦り傷など
    アコギは弾き手の残存が残りやすい楽器のひとつだ。

    物置の扉の裏側に付けた横筋は
    息子たちの背丈を測った印。
    脚にまとわりついていたチビたちが
    いまやともに6尺を超えて
    わずかに見上げるまで。

    外の気温はマイナス10℃、
    室温20℃、湿度50%の部屋の中で
    今日もまたアコギを抱えて70年代フォークを弾き語り。

    コーヒーよりはココアが好きです。
    街のアーケードから少し曲がった先に
    「イレブン」という古い喫茶店があったっけ。

    70年代フォークによく出てくるのが
    〝喫茶店〟というキーワード。
    タングステンの灯りが灯る薄暗い場所。

    世渡り下手で人付き合いの悪い
    髪と髭を伸ばした薄汚い痩せた男がよく似合う。

    その店で、
    ボク(今回はなぜかワシではなくボクなのだ)は
    ホットココアを彼女はフレッシュオレンジジュースを頼んでいた。

    ♪店の名はライフ おカミさんと娘…♪

    中島みゆきも
    札幌時代の歌の中で、よく喫茶店を織り込んでいる。

    ♪喫茶店でほおづえついて 誰か待つようなふりをして…♪

    松山千春もまた、喫茶店でコーヒーを飲み
    煙草を喫んでいた。

    高校を卒業するまで
    喫茶店というものに入ったことがなかった。

    部活帰りに立ち寄るのは
    インスタントラーメンを煮ただけで
    具もなしに、一杯150円で出してくれるような
    雑貨店。

    金がないといいながら
    一杯のコーヒーで粘り続けるアコギ弾きたちは
    薄暗がりの中で、ぬるくなったコーヒーを愛おしむように
    舐めてはため息ばかりをついていた。

    大学になって初めて喫茶店に入って
    お金をだして、一杯350円のココアを飲んだ。
    上手に包み込まれたオムライスや
    グリンピースが載ったナポリタンを注文した。

    いまはもう喫茶店になど行かない。
    ひとりになれる部屋があり
    アコギを抱いて過ごせる場所があるから。

    たまに飲むコーヒーは
    安売りの粉を落として淹れた自家製。

    1.4ミリの細めのデュラムセモリナ乾麺を
    六分間茹でて、オリーブオイルで鷹の爪、刻みニンニクを静かに温める。

    薄切りソーセージとタマネギ、シメジを炒めて塩こしょうを振る。
    茹でた麺を入れ、亜米利加のケチャップで軽く味付ければ、
    〈ペペロンチーノベースの適当ナポリタン〉の出来上がり!

    炭水化物と動物性タンパク質、野菜のミネラルの
    必要十分条件を満たした昼食。
    安物のワインをグラスに一杯注げば、
    〔喫茶 AMA-G'〕のスペシャルランチに大満足だ。

    地下にある喫茶店って、とてもいいと思う。
    窓が無く陽の差さない店内は
    スピーカーから流れるBGMは
    店空間も客達も一緒に巻き込んで
    渾然一体となるようだ。

    家に地下室・半地下部屋がある人はうらやましい。
    分厚いコンクリの壁に囲まれて
    外界で戦争が起きていようが
    おかまいなしにアコギを弾き続けるんだ。

    学生時代の学生寮で
    利用時間の終わった風呂場の更衣室で
    アコギを持ち込み、抜群のエコーが効いた
    スタジオに見立てて、自主制作テープをラジカセ録音したものだ。

    さらさらのパウダースノウの上を
    足を滑らせないように注意しながら歩いていく。
    ボクの足跡は、吹雪の中でいやがて消されてしまうだろう。

    アコギに残されたボクの存在感は
    持ち手が変わってもずっと消えることはない。

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    ルパン kuni

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