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アコギな世界

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010/04/09 18:16:09

    icon

    弾き語りストは現代の〝吟遊詩人〟。


    〈吉田拓郎展〉を見てきた…そしてボクはこう思ったんだ。
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です
    吉田拓郎展……
    〈TAKURO YOSHIDA ARTIST GALLERY/TAKURONICLE〉
    ===============================1970>>>>>>>Just now
    に行ってきた。
    詳細報告はワシの役目ではないので、とくに書かない。

    お決まりの、パネル展示、秘蔵VTR公開、LPやカセットテープコレクション、
    コンサート関連のグッズやパンフ・カタログ類・ソングブックetc.…
    このあたりはチラ見で素通り。

    実物を見て面白かったのが、
    吉田拓郎使用のアコギやエレキと直筆楽譜などの展示。

    初期の愛用アコギである〈Gibson J45ADJ〉などは
    現物ならではの使用感と年代物の重みが
    70年代の拓郎の歴戦史を雄弁に語っていた。
    ※ブリッジが天地逆になっているヤツ。

    そのGibson…やはり弦高は低めに設定されていたな。
    特徴のあるペグとヘッドはひどく傷ついている割にボディの状態はさほどではない。
    フレットは打ち直されているのかキレイに見える。
    指板の減りが思ったよりも少ないのは造りの良さゆえか?

    アコギではこの他に〈Weckter〉と〈YAMAHA〉が展示されていた。
    エレキは興味ないので見なかった。

    手書きの楽譜は面白かったな。
    レコード会社の社箋に
    歌詞とコードだけを走り書きして
    所々に歌い方やストロークの指示が書き込んである。

    会場で映写の
    20分ものの「秘蔵VTR」を観て改めて思うのは、
    〝吉田拓郎はやはり弾き語りが一番似合う〟…という思いだ。

    実は、そう考えている拓郎ファンはけっこう多い。

    You Tubeなどで観ることのできる
    「僕の唄はサヨナラだけ」や「花嫁になる君に」、あるいは
    「旅の宿」など、アコギ一本の弾き語りによる
    吉田拓郎の世界は、ワシら弾き語りストにとって
    〝教典〟ともいうべき貴重映像だ。

    今回の展示のショルダーコピーは
    【すべては吉田拓郎から始まった】…なのだが
    70年代フォークを語るときに、このキャッチほど
    的を得たものはないだろう。

    多くの「70年代フォークシンガー達」の中でも
    吉田拓郎ほど影響力のある人はいない。

    最近、たくろうとアルフィの坂崎によるラジオ番組が
    放送されているが、たくろうの声を聞いたファンたちは
    否応なく〝吉田拓郎の老い〟を認めざるを得なくて
    せつない気持ちを抱きながら聴いていることだろう。
    それほど、ラジオの声はかつての彼のものでなくなっている。

    もともとけっして喉にいいはずのない歌唱法ではあったが
    彼がエレキを手に大がかりなバックバンドを引き連れて
    武道館などの大会場でコンサートを敢行することがなければ
    今、ラジオから聞こえてくるような〝痛ましい〟声質には
    ならなかったのではないだろうか。
    (70年代の彼の声を知らない人にはなんのこっちゃ?てなものか)

    〝吉田拓郎には弾き語りがよく似合う〟と書いたが、
    アコギ(ハモニカくらいはプラスして)一本で
    聴く者を感動させられる力量のあるシンガーは
    やはり、文句なくスゴイ!

    適切な例がとっさに思いつかないので
    それぞれ勝手にアーチスト名を思い描いて欲しいが、
    松山千春にしろ中島みゆきにしろ、さだまさしにしろ、ゆずにしろ、
    クラプトンにしろボブディランにしろDoc Watsonにしろ
    みんなアコギ一本の弾き語りで、自分の世界観を全開で表現できる人たちなのだ。

    吉田拓郎をはじめとして、
    絶頂期をすぎて、マンネリや停滞期に入った
    フォークシンガーが、原点回帰と称して
    ギター一本の全国ツアーを展開することがある。

    小規模な会場で観客と近い距離感を共有して弾き語る時の
    彼ら彼女らの胸に去来するのは、どんな思いなのだろう。

    商業主義に徹して、大きく金を動かそうとするのなら
    ユーミンのような、もはやコンサートとは呼べない一大ページェントを
    企画・実施しなくてはならないのは、自然の流れだろう。

    誰だって小さな会場でしこしこ弾き語りをするより
    収容人数を増やしてそれに見合ったバンド編成をするほうが
    興行主ともども喜ぶわけだが……。

    それを良しとしないファンがいるなら、
    納得できないならコンサートに行かなければいいのだし
    逆に弾き語りツアーの時だけ、チケットを買えばいいのだ。

    真に力のあるシンガーなら、
    弾き語りだろうが大規模コンサートだろうが
    ともに聴衆を魅了してくれるだろう。

    当時、心ない人々から様々な批判・批評を浴びながらも
    70年代に一世を風靡した吉田拓郎は、
    80年代も90年代も、さらに2000年代に入ってもなお
    熱烈なファンの支持を得ている。

    とはいえ、
    あるアーチストに対するファンたちの認識は一枚板ではなく
    それぞれの趣味志向や思い入れの違いによって
    〝自分なりの理想型〟をそのアーチストに求めたがる。

    ワシの場合、それが〝吉田拓郎には弾き語りがよく似合う〟なのだ。

    歌でメッセージを伝える場合、
    静かに語りかける方法と強烈に叫びかけるやり方がある。
    曲調によっても違うけど、
    静けさも激しさも弾き語りで十二分に表現できる、とワシは思う。

    サビでの盛り上がりは、労せずしてバックバンドとバックコーラスに
    おまかせ…の場合と違い、
    弾き語りでは、歌い方と弾き方で、シンガーの内面感情を
    表出させなければならない。

    拓郎初期の曲、〈イメージの詩〉にしろ、名盤「元気です」に収録の
    〈ガラスの言葉〉にしろ、曲調はまったく違うが
    それぞれ弾き語りで演れて、かつそれぞれのメッセージを伝えられる。

    ところで、吉田拓郎展で秘蔵のVTRを見ていて
    コンサートで拓郎が使っているマイクスタンドと譜面台が一体化した
    装置が映っていたが、あれは便利だね。
    通販で取り扱いしてないだろうか。

    野外ライブで困るのが〝風〟。
    持参する譜面台は軽量なため、譜面そのものは洗濯ばさみで
    がっつり押さえられても、少し強めの風で譜面台は転倒してしまう。
    倒れて譜面が飛散したら目も当てられない。

    そこで、今年の野外ライブ対策として、
    譜面台とマイクスタンドをつなぐ工夫をしようと思っている。
    これが一つにつなげられれば
    多少の風ならマイクスタンドが重石となって転倒を防げる。

    単にビニールヒモ等で結ぶのは知恵がなさ過ぎるので
    もうちょっと装置っぽいものが手作りできないだろうか。

    ダ○ソーやセ○アに行けば、きっと何かあるだろう。
    紐状のぷらぷらしたものじゃなくて
    プラスチックの棒状の両端に連結できるものがついたものとか…
    部品を組み合わせてジョイント装置を作りたいな。

    横道にそれた…。

    ところで、
    吉田拓郎の編集モノのアルバムで
    新旧の弾き語り曲を集めて編集したものがあるのを知っているかい?

    〈よしだたくろう/ひきがたり〉というのだが、
    ※Pho.→Amazonより引用。ちなみにPho.に映っている
    アコギはワシのと同じ〈GUILD F50R〉だろう。

    長髪たくろうのGジャンGパン上下のコスチュームも全盛期の
    吉田拓郎らしさが表れている。
    その中でもワシが好きなギタープレイは
    前述の〈ガラスの言葉〉〈花嫁になる君に〉のほかに
    〈ある雨の日の情景〉〈リンゴ〉〈祭りのあと〉〈マークⅡ〉だ。

    いずれもアコギの音が素晴らしい
    ストローク・フィンガーピッキング両方の名演ばかり。
    〈旅の宿〉はもちろんシングルではなくアルバムバージョンの方を収録。

    こんなアルバムが発売されるのも
    〝たくろう=弾き語り〟を支持するファンが多いことの証明か。
    それゆえ、ワシ自身も、弾き語りもの以外の吉田拓郎の楽曲は
    あまり弾き語りすることがない。

    80年代、90年代以降のたくろうファンには
    こんなこだわりはないだろうから
    ある意味、70年代フォーク志向の〝アコギフェチ〟特有の
    〝吉田拓郎観〟かもしれないな。

    そんなフェチたちにとっては
    吉田拓郎初期の〈よしだたくろう・オン・ステージ ともだち〉
    〈よしだたくろう・オン・ステージ 第2集〉の二枚のアルバムは
    拓郎の弾き語りの原点を探るには格好のものだ。

    ワシがこのレコードを初めて聴いたのは
    去年、病気で逝ってしまった実兄の部屋だった。
    そのころ、まだ充分にアコギの弾けなかったワシにとって
    ライブ録音での拓郎の弾き語りはどれもこれも鳥肌ものだった。

    プロデビュー前から、
    ライブでのMCには独特のつかみワザをもつたくろうの
    観客との掛け合いも臨場感たっぷりで絶妙。
    「弾き語りの吉田拓郎」を知るならこの二種をぜひ聴いて欲しい。
    ※ちょっと調べたら、このLPが某店で約9千円の値段がついていた。

    いまこのときも、
    アコギ一本を抱えて、全国津々浦々で弾き語りを聴かせている
    フォークシンガーたちがいるに違いない。

    けっしてメジャーにはなれなくても
    大きなお金を手に入れて快適な暮らしが送れなくても
    その街々で心ある聴き手達を前に
    自作の歌をアコギの音にのせて、思いをこめて唄っているのだろう。

    〝カナダの吟遊詩人〟と呼ばれたのは
    Gordon Ligthfoot だが、アコギ弾き語りの歌い手たちは
    まさに、現代の吟遊詩人と呼べるだろう。

    じゃ、また来週。

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コメント: 全1件

from: kieros2005さん

2010/04/09 20:42:35

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「Re:弾き語りストは現代の〝吟遊詩人〟。」
吉田拓郎:あたしらにとってはまさに教祖です。いいですねぇ。
彼が1995年ごろに腑抜けになっておりまして、まったく曲が書けない状態になっておったようです。それでも録音の仕事でハバナ(カリブ海)へ行くことになっており、出発直前に中島みゆきを食事に誘ったのだそうだ。そこで拓郎はみゆきに「オレの遺言でいいから、曲を書いてくれ」と依頼したらしい。
ハバナといえばキューバとフロリダの間にある島だから、空路はニューヨーク経由になるのだろう。

で、それに応えて中島みゆきが書いたのが「永遠の嘘をついてくれ」だった。
アンタ、何を今更弱音を吐いてんのさ、一度は夢を見せてくれたじゃないか、永遠の嘘を付いてくれよ、たねあかしなんかするんじゃないわよ」というものだった。励ましてはいるが慰めてはいないのです。拓郎はどう思ったのだろう。2006年のつまごいコンサートでは二人でデュエットするというサプライズを演出して聴衆を沸かせたものだ。あれはいいですよ。youtube見てください。

中島みゆきは、実はその前の1982年に「歌姫」で「男は嘘がうまいね、女は嘘が好きだね」、「握りこぶしの中に、見せてくれた夢に」と歌っているから、明らかに、この歌との関連が見える。

これを知ってから、アタシは俄然この二つの歌が好きになり、レパートリーに入れようとして懸命に練習しているのだが、、、、、。
うーむ、おじさんにはかなり難しい。

「永遠の嘘をついてくれ」では例の拓郎の言葉を詰め込む歌詞になっており(みゆきが拓郎節を意識している)、ろれつが回らなくなる。
「歌姫」は・・・船のデッキに立つ自分が見えるー、歌姫・・というサビの部分が歌唱力を試される部分だが、ここで息が続かない。

ふーっ、おっさんには無理なのかもね。自画自賛でよしとするか。

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