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from: kieros2005さん
2010/05/06 13:22:47
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アコギの価格について考える
★(⌒杰⌒) AMA-G'さんの話はいつも面白い。思わずにんまりしてしまいます。思わずアハハと笑ったらカミさんが怪訝な顔してましたね。
ギターの値段についてスルドい考察をしてくれました。アタシのはヨタ話です。
9800円のギターも100万円のギターも姿形は同一だし、別に図体が100倍大きいわけじゃない。ダイヤモンドでも埋め込んでいれば話は別だが、楽器の機能としては同じものだ。問題は性能というか音質ですね。それが値段に「響く」のです。
と思っていたら、そうでもねーぞ、と★(⌒杰⌒) AMA-G'さんがおっしゃっているようです。
まあ、そういうこともあるのですが、そこはそれ、プライスとコストの違いもあるわけで、、。
コストで見れば、高級品はまず材料が高い。原木としても高いでしょう。ハカランダはもう伐採できないし、ローズウッドも高いはずだ。楽器に適した望ましい部位は少なく、残りは2足3文で処分するとなると極端に歩留まりが悪くなるから、ここでコストが跳ね上がる。ここからさらに、木理(木目のパターン)が素直なもの、フシや欠けのない部位を選別してさらにコストが上がる。ここで安物と中級と高級と分かれるはずだ。
部材が決まれば、加工方法はほぼ同じだと思う。ブレーシングリブの数の多少はあるかもしれないが、安物も高級品もあまり変わりはないはずだ。
加工で違いがあるとすれば、養生(キュア)はあるかもしれない。
ある温度で一定時間の放置が必要な曲げ加工などは、作業ではなく待ち時間だけだが、仕掛り時間が増えるのでコストは上がる。
フレット平坦度調整や弦高とビビリチェックとナットの研磨などはベテラン職人の作業時間が掛かるので工賃がかかる工程。しかもクラフトマンシップのある職人だと工賃も高いかもしれない。
こうして工場原価が決まり、間接費や設計費や利益を乗せてメーカーの卸価格が決まる。それに商社が販売費と宣伝費をドン(ドカーンか?)と乗せて売価が決まる。これに値引き分を上乗せしてカタログ価格になるのだから、コスト≠プライスなのだ。
まあ、おそらくメーカーは儲からんだろう。儲けは商社が取るのがどこの業界も普通だろう。
価格差の分ほど性能差が無いとか音質差が無い、というのも当たり前の話だ。音質差は設計と材料と加工で決まるものだから。
工場原価にドカーンと乗せる上乗せ分がブランド価値だったりするわけで、有名ミュージシャンが使ったモデルというと、ン万円が、
あの巨匠が作ったモデル(監修しただけ、手作りしたかどうか、一部だけ手をかけたか、最終チェックだけかはあいまい)ともなれば、ン万円が上乗せされます。
アタシらはこの攻めに弱いのよ、ホント。
おお、きっと素晴らしい音が出るに違いない!ッて思うもの。
中国へ生産委託したら、純工業製品として、設計図と検査仕様を出して,初回品を立会い検査しておしまいだろう。相手は原価低減、製造リードタイム短縮に血道を上げているのだから、出荷規格に入りさえすれば、あとは極力コストダウンして自らの取り分を増やしたい、というのは商売の原理です。
匠の誇りを吹き込み、芸術の香りを漂わせる、至高の一品、とかなんたらかんたら、、、、
、、、んなこたぁないんだってば。
だから、できるだけいろいろなモデルを試奏してみて、自分の耳で良否を判断するというのがもっとも正しい。なあに好き嫌いでかまわないのさ。
ふむ、サスティーンもさることながら高音の抜けが良い、などとのたまわってみれば、通らしく見えるから大丈夫。
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