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from: kieros2005さん
2011年03月06日 13時01分02秒
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ファド(fado)に魅せられる
最近はこのファドに魅せられています。哀愁を帯びたメロディーは日本に演歌にも通じるものがありますが、やはりちょっと異国情緒が現れて、その分よけいに魂を揺さぶる力があります。
日本には月田秀子という歌い手がファドの代表でしょう。もちろんアマリア・ロドリゲスが本家ポルトガルの代表と言えるでしょう。
いま、弾き語りで取り組んでいるのは、
1.難船
2.かもめ(酔いどれ舟)
3.孤独(黄昏)
4.汽車は8時に出る
などです。このうち4の「汽車は8時に出る」はギリシャの歌なのでファドではないのですが、ファドの範疇でも違和感がありません。
フランスは、シャンソン、イタリアはカンツォーネ、スペインはカンシオン、ときてスペインの隣はファドです。どうもラテン系の哀愁を帯びたメロディーラインが好きなようです。アタシは。
ラテンと言ってしまえば、南米のフォルクローレも好きなものがおおい、アルゼンチンタンゴ、チャマメなどはもう、狂おしいほどです。
ファドもタンゴも、場末の酒場で売春婦や飲んだくれ達の間で,労働のつらさ、浮世のつらさ苦しさを歌ったものでした。
こういう状況って、弾き語りにぴったりですねえ。大舞台でオーケストラを背後に朗々とテノールで歌うのではなく、ぼそぼそ、グダグダ、と愚痴っぽく、切なく、狂おしい想いを歌うのがいいのですよ。まさに「語り」ですな。
好きでお酒を飲んじゃいないわヨ、フン、あんな薄情なヤツ、くたばっちまえ、と言いながら髪を振り乱してタンゴを踊り、バンドネオンがすすり泣く。ステップがはげしくなり、男の足が女の足の間にぐいっとくれば、のけぞって喘ぐ、、、、。
この場合、当然灯りはほの暗いランプでなくてはならない。
弾き語りはこうでなくちゃ。
古代ローマ帝国の言語たるラテン語文化ははるか後代にこのような情念を共通項として持っていたのでしょうか。対するゲルマンの質実剛健は音楽的にどのように現代に引き継がれているのでしょうね。
こういうファドの名曲の中に船村徹の曲を美空ひばりが歌っていてもまったく違和感がないのも不思議と言えば不思議なことです。
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