ｋｉｅｒｏｓ2005です。

アタシがさほど技量もないくせに大それたことをするのは、まあ故あってのことだが
それはさておき、弾き語りという音楽スタイルをコンサートという形で解説し、希望者を募ったのです。

そして開講したところ、案の定ギター初心者ばかりが来た。
ギターを持っていたひと3人、このたび買った人１人、まだ持ってない人2人
まだ持ってない人にはとりあえず、私のギターを貸すことにした。

コードFで挫折した人集まれ！って感じで募集したのだが、Fどころかコード
なんてぜんぜん知らない、という人ばかりだった。
ベテランが来ることも恐れていたが、これでは初心者というより入門者クラス
なので、ギターの各部の名称やら、チューニングの仕方で2時間があっという間に過ぎてしまった。それでもE、A、B7のコードを覚えてもらう。が、すでにB7で「出来ない！」という。

弱ったね、こりゃ。

Fなんてはるかかなたの難題なのだろう。
FとBbにはいり、先に覚えた（はずの）EやAのコードとの関係を説明し、
１フレットずらしただけ、するとこうしてずらしていくとF#もGも出来るでしょ！
という説明で返ってきた質問が「フレットってなんだっけ？え、フラット？」

ひょえー！どうしよう。

さらになんとか押さえたコードフォームでストロークするとジャラーンかボローン
、繰り返してもジャランジャラン、ボロンボロン・・・・。
当然ながらカッティングが出来ない。こうするのです、とやってみせてもジャラーンが速くなるだけ。そうじゃなくて、こうして、、、こう、、、なのだよ。
（なんだか長嶋茂雄の指導みたいだ）

右手親指の付け根のふくらみで弦をすばやく触って音を消すのです、と言っても
かったるい動作しか出来ない。
ジャラーン・・・・ボソ、という鳴り方だ。
ああ、日暮れて道なお遠し、だなぁ。

ここで嘆いても仕方ない。

あらかじめ、この講座で腹をくくったのは次の点だ。
「ハ長調だからドはCです」、と言う説明をしないこと。
音階も音名もコード名もアルファベットABC・・のみで説明する。

自分自身、それしか知らないから。

イタリア語（ドレミファ）と英語（ABC・・）と日本語（イロハニ）表記が音楽理論では、必ず出てくるが、ホント迷惑なだけだ。ちっともわからん。

ホワイトボードに6本の横線を引き、30φ黒マグネット数個でコードフォームを図示する。
セーハは、25センチマグネット定規を使う。こうしてやるとわかりやすい。

まあ、こんなドタバタを５回繰り返して、第一回の講座を終了したが、やはりＦは出来ないままだった。

アタシはやはり自分の大それた企みを若干後悔したが、生徒は続けてほしい、というので第２回講座を年明けから開くことにした。

やっと「Ｆで挫折した人」から始める感じですね。

なんだかんだで今年も暮れてゆく。