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大好き、日本酒

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月27日 17時06分50秒

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    撮影スタジオに漂う吟醸酒の香り


    造り酒屋の会社案内を作る 〜その3〜
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    当時、カメラマンH氏のスタジオは
    ある会社の倉庫を間借りしていたため。
    かなり天井が高く、撮影には実に都合が良かった。

    まず、
    スタジオの中央に、被写体である
    蛇の目猪口を並べるための背景となる
    やや厚めの模造紙を敷く。

    その模造紙の端っこをスロープさせて
    スタンドに固定し、
    簡易なホリゾントを作った。

    その上に、
    猪口を並べていくのだが、
    その並べ方は、デザイナーが描き起こした
    ラフデザインにひとまず合わせる。

    ところが、
    デザイナーがMacのモニター上で
    デザインした配置通りに並べていくと
    どうもしっくりこないのである。

    撮影の準備としては、
    並べた猪口をまたぐように
    その上に重量感のあるしっかりした
    撮影用の三脚を設置。

    ストロボにはトレペをかまして
    柔らかい照明にする。

    三脚にブローニー用のMamiya カメラを取り付けて
    覗くと、並べられた真新しい猪口が写っている。

    それから、
    H氏とかわるがわるカメラを覗き込みながら
    一番バランスの良い並べ方をあれこれ
    相談しながら配置を変えるのだが、
    実に地道なこの作業に、小一時間ほどもかかってしまった。

    これはいい、という配置で猪口が並べられたら
    カメラテストとして、ポラロイド撮影をする。

    現在のように、デジカメであれば
    撮影後、カメラのモニターで撮影画像を確認できるが
    ポジの場合は、ポラロイドを使って
    カメラアングルや露出を確認しなければならない。

    ボラの確認が済むとようやく本番撮影だ。

    K社から提供いただいた吟醸酒の栓を開けて、
    背景のホリゾント用用紙にこぼさないように注意し、
    トクトクと、猪口に酒を注いでいく。

    たちまち、
    スタジオ内には吟醸酒の芳香がただよい
    ワシとH氏は、仕事も忘れて、うっとりといい気持ちになる。
    *H氏もかなりの呑兵衛なのだ!

    本番は本物の酒を使うので、
    複数並べた猪口に酒を注ぐが、下に引いた紙にこぼさないように
    慎重に入れていく。

    さすがに、
    K社の商品の中でも上位価格帯の吟醸酒だけのことはある。
    猪口に注がれた酒は、メロンの果肉を薄めたような色合い。
    つい、一口味見でもしたくなるが…仕事仕事です。

    ポラロイドで、猪口の配置と、露出などを確認できたら、
    フィルムを装填して撮影開始!
    ブローニーサイズのフィルムだと1ロール(1本)で
    十数カット撮影出来ます。

    絞りを少しづつ変えて〝バシャバシャ〟。
    心地良いシャッターが音スタジオ内に響きます。

    ストロボの熱で猪口の酒はしだいに温められ
    3ロールほども撮影するころには、吟醸酒はすっかり生ぬるくなってしまった。

    この日は、表紙の撮影のみで終了。

    終わったのは、深夜。
    撮影が終われば、後は言わずと知れた酒盛りの開始。
    近くのコンビニに走り、適当なつまみを買ってくると
    H氏のスタジオで、純米吟醸酒を心ゆくまで味わったのは
    いうまでもない。

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月22日 18時11分22秒

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    会社案内制作記〜四条河原町のタンシチュー〜


    造り酒屋の会社案内を作る 〜その2〜
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    ワシが弱小広告代理店時代に
    制作を依頼された、地元の造り酒屋(以下、K社)の会社案内。
    入社案内としてリクルーティングに使われるそれは、
    就職希望の学生に配布されるものなので、
    K社に関心を持ってもらうためにいろいと工夫が必要だ。

    会社案内を作る場合、
    限られた予算の中で制作するため、
    たいていは、
    少しでもインパクトのあるものを作りたがる。

    学部・学科に関係なく、無差別に配布するのであれば
    それでもいいのだが、
    ある程度、ターゲットが絞られているならば
    彼ら彼女らが興味を引くものでなければならない。

    造り酒屋の入社案内制作に際し、
    ワシが見つけたキーワードは〝味蕾(みらい)〟だった。

    〝味蕾(みらい)〟とは、
    人間の舌や口腔の上部にある、
    食べ物の味を感じる小さな器官であり、
    その数、約1万個といわれている。

    会社案内や入社案内を制作する場合、
    その全体を貫くテーマは
    できるだけ色々な解釈・展開ができるものが良い。

    例えば、
    〝味蕾〟の場合はこんなふうに展開できる。

    日本酒の美味さを感じるのは舌の味蕾だ。
    酒の美味さをどう感じるかは、その人の味蕾次第。
    同様に、就職先として企業を選ぶ際にも
    じっくりとその会社の中身を調べ(味わい)なくてはならない。
    その味わいが本当に自分の意図するものであるかどうか
    あなたの〝心の味蕾〟で当社を利き酒してみてください。
    …みたいな。

    さらに、
    〝味蕾〟という聞き慣れない言葉だが、
    どこか耳なじみのよい単語であり、
    実は日本酒との関わりにおいて重要であることを
    知らせることで、その発見をきっかけに
    一見地味なK社という企業への興味・関心を喚起する、
    という仕掛けにもなっている。
    *Pho.出典→「素材辞典」より。舌といえば、やっぱタンだよね。
    京都・河原町の洋食屋で食べたタンシチューは美味かったなー。

    キーワードが決まると、
    入社案内全体のページ構成をざっくり考える。

    ページの流れを起承転結でつくる場合もあるし、
    イントロ→間奏→エンディングのようなディティールで
    ページネーションを組み立てるケースもある。

    K社の場合、
    まずはオーソドックスに起承転結でいくことにした。

    起では日本酒の起源を〝サル酒〟から書き起こす。
    日本酒の始まりを生真面目に説明せず、
    サルが木の実を木の洞に隠しておいたのが発酵して酒になった、
    つまり、〝ギャートルズ〟のサル酒を説明するノリで読み始めて
    もらうというアイデア。

    承では、日本酒の製造工程を
    K社の酒蔵を取材・撮影した素材を元に解説していくが
    ただ普通に紹介したのではつまらない。

    そこで、
    「精白」「蒸米」「麹づくり」「醪仕込」「圧搾」などの
    各醸造工程をK社の人材育成や昇格ステップアップに
    なぞらえて、並行させながら説明することにした。

    つづくページでは、
    杜氏を登場させて、
    日本酒造りのインタビュー記事を掲載。

    これも単なる談話ではなく
    理系学生向けに、
    日本酒づくりが、いかに長い時間をかけて
    先人の知恵にもとづいて
    行われているかということと、
    それがまた如何に化学的な裏付けをもつものであるかを
    訴求することにしたのだ。

    さらに、
    入社案内では定番である、
    先輩からのメッセージでは
    社内から著名大学卒の社員を選抜して、
    こんなローカル企業であっても
    優秀な学生が入社していることをPRした。

    ところで、
    会社案内にしろ入社案内にしろ
    パンフレットの表紙というのは
    お見合いの第一印象みたいなもので
    かなり重要なパーツである。

    この時は、
    蛇の目の利き酒猪口に日本酒を注いだものを
    いくつか並べて真俯瞰(真上)から撮影し、
    味の五味、【酸】【苦】【甘】【辛】【塩辛い】の説明と
    からめてデザインすることにした。

    となると、
    表紙の写真撮影ということになるが、
    物撮り(商品撮影)というのはけっこう手間暇のかかるもので、
    依頼するカメラマンも、じっくりと付き合ってくれるような人で
    なければならない。

    当時、
    ワシがよく依頼していたカメラマンは
    4〜5人(社)いたが、K社のバンフでは
    いつも無理を聞いてくれるH氏を起用。

    リアルさを追求するワシは
    K社の人事担当に、撮影で使用する〈純米吟醸酒〉を依頼。
    〝酒のカタログじゃないんだから水でもいいんでないの〟と
    いうのは素人のあさはかさ、はまやらわ、である。

    単なる水と日本酒とでは当然比重が違う。
    比重の違いは質感の違いでもある。

    さらに、蛇の目猪口を使うなら色味にも留意しなければならない。
    かつ、せっかく日本酒そのものを撮影するなら
    撮影後にぜひ味わいたいではないかσ(^◇^;)

    当時はまだプロユースでも、デジカメ撮影が一般的ではなく、
    ポジフィルムで撮影していたのだが、
    ポジフィルムの特性上、吟醸酒の色味である薄グリーン色は
    表現しづらいというデメリットもあった。

    しかし、
    ワシが純米吟醸酒にこだわったのは
    (自分たちが飲みたいことはもちろん)K社の自信作である
    極上の吟醸酒を
    表紙に使いたいという思いもあった。

    いよいよ、
    K社より提供の純米吟醸酒1.8リットル二本と、
    蛇の目利き酒数個をH氏のスタジオに持ち込み
    表紙のイメージ写真撮影がいよいよ開始された。

    〜その3〜につづく

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月21日 18時23分24秒

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    造り酒屋の会社案内制作記 Vol.1


    造り酒屋の会社案内を作る 〜その1〜
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    今から十数年前、
    ワシはある小さな広告代理店で働いていた。

    制作担当だったワシの仕事は、
    いろんな企業の会社案内を作ったり
    情報誌の広告なんかをシコシコ制作していた。

    そんな折、
    地元のある造り酒屋の会社案内を担当することになった。

    老舗とよんでもいい社歴の企業ではあったが
    毎年、数人の新卒大学生を採用していて、
    そのためのツールとして会社案内の制作を依頼してきたのだ。

    会社案内を制作する場合、
    まずはその企業や業界に関する周辺情報を
    あちこちから集めることから始める。
    ここの仕込みをしっかりとやらないと、
    いざ企画立案する時はもとより、相手方に企画の提案する時も
    説得力を欠いてしまう。

    当時、
    ワシは〈全日本純米酒めぐり〉というテーマのもと
    北から南まで、各都道府県の〝純米酒〟のみを飲み続けることを
    密かな趣味にしており、その記録を大学ノートにつけていたりもしていた。

    もとより好きな日本酒に関係する
    造り酒屋の仕事とあって、いつもより力を入れて
    情報収集にあたった。

    書物やNetなどから、
    日本酒に関する情報をかき集めて
    企画のネタ帳ともいうべきもの作るが
    この段階では、どんな構成のバンフにかるか、ということは
    まったく考えていない。

    必要なことも、関係ないことも、なんでもいいから
    予定の期間内にウジャラウジャラと
    ネタをかき集めるのだが、
    好きで飲んでいた日本酒について
    改めていくつも発見したことがあって、仕事ではありながら
    実に楽しい作業であった。

    日本酒の醸造工程はもとより
    日本酒の起源、利き酒用語、全国新酒鑑評会、
    大手酒造メーカーのHP、舌の機能、呑兵衛たちのブログ…etc.…
    とりあえず時間内で調べられることはとことんやった。

    先方から要望されているのは、
    営業職と技術職の採用にあたって
    大卒・大学院卒の学生たちが
    「酒造メーカー」に興味・関心を抱いてくれるような
    採用ツールであった。

    当時、
    学生達に人気のあった業種は
    金融・情報・運輸・エネルギー系であり
    地方の造り酒屋を志望するような〝酔狂な〟学生は
    稀であった。

    当時から、
    日本酒の消費は落ち込み、
    伝統色は強いものの、成長性や将来性という言葉からは
    ほど遠いのが、この業種といえた。

    ただ、
    救いだったのは、
    この企業の場合、大量の応募者が必要なのではなく
    最終的に、数は少なくても優秀な人間が入社してくれれば
    それでよい、ということだった。

    ネタ集めが終わったあと、
    ワシはまず、会社案内全体のキーワードになるものを
    見つけることにした。

    条件は、
    一見、聞き慣れないワードでありながら
    学生の興味を引き、かつ、この企業の業種、
    つまり日本酒とつながっているようなもの。

    採用対象になるのは、
    情報系やマスコミ系の一見華やかな業界には不向きで
    かといって、単なる営業志望や事務系志望の
    特定の業種とは無関係に、どこかに潜り込めればいいや的な
    安直な就職活動をしている学生ではない。

    地味ではあるけれど、
    じっくりと仕事に取り組める企業。
    あるいは、少数精鋭を標榜していて
    組織の歯車としてではなく、社内でも重要なポジションを
    まかせられる人材を求めている企業。

    そんな企業からのアプローチにシンパシーを感じて
    しっかりとまじめに企業研究をしてくれる学生だ。

    そんなことを考えつつ、
    ワシが見つけたキーワードは「味蕾(みらい)」だった。

    *〜その2〜へ続く。


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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月15日 18時04分35秒

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    今日も元気だ、日本酒が美味い!



    あなたの風邪は喉から、それとも咳から……
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    新型インフルが猛威を振るっている。
    多くの学校が学級閉鎖や学校閉鎖になり
    ついに保健所も「警報」を発令した。

    身近な人たちの中にも罹患する人が出てきて
    じわじわとその包囲網が狭まってきている予感が気味悪い。

    これほどまでに伝染力のあるインフルを、ワシは知らない。
    ここまで次々と感染者がでてくるインフルって、珍しいし、実に恐怖だ。

    ワクチンは、医療従事者→重篤となる持病のある人→妊婦→子供→おじいやおばあ
    の順に接種可能となるというが
    果たして一般人に順番が回ってくるまで、自分たちは無事でいられるだろうか?

    地下鉄に乗って、マスクもせずに咳をする人間がいたら
    即、その近くから移動する。
    あからさまに不快感を全身から放出して、その場を去ることにしている。

    とはいえ、
    自分が新型インフルにかかってしまうのも
    時間も問題かもしれない。
    ここまで、蔓延してしまっていたら、外出するだけで
    そのあたりにウイルスがうじゃうじゃ。

    かといって、
    仕事にも行かずに、ずっと家にこもりきりというわけにもいくまい。

    手洗い・うがいはもちろんのこと、勤め先のあるビルの入口で
    消毒液を手に噴射しアライグマのように両手をこすり合わせる。
    早寝早起きで体力を温存する。
    ミカンやリンゴなどビタミン含有の食物を多く食べる。

    こうした日常生活上の防衛に加えて、
    にわかに浮上してきたのが〝風邪の予防にはお酒〟という
    巷に広く言い伝えられてきた、「迷信」というか「名信」だ。

    飲酒が感染症を予防すると信じる呑兵衛は多い。
    「風邪なんてアルコールで消毒すれば大丈夫」なんていうのは
    酒のアルコールと消毒のアルコールを混同したり
    ドラマで、緊急処置をする医者が、焼酎なんかを口に含んで
    傷口に〝びひゃー〟とあぶさんみたく、しぶきを上げてひっかけることなどを
    ゴッチャにしているんだろう。

    酒を飲んで早寝することで体力を保持できる、というのはあるだろう。
    また、赤ワインのポリフェノールが身体によいから、結果、風邪をひかない、
    というのもある程度うなずける。

    子供の頃、亡母直伝の卵酒を飲んで風邪を治したけど
    あれは美味かった。

    すると、「日本酒には風邪予防の効果はあるのか?」という
    テーマを取り上げずにはいられない。

    ぬる燗や熱燗の日本酒は、身体を温め、熟睡を促すだろう。
    日本酒とともに刻みネギのせの冷や奴をはじめとした、健康的な肴を食せば
    効果的に栄養の補給ができ、風邪に対抗できるような体力をキープできる。

    今の季節なら、熱々おでんなど、ネタも具材も豊富で
    身も心も温まりますよね。

    他のアルコールのつまみでは、過度に油っぽかったり塩っぱかったりして
    元気はつらつ時ならいざしらず、病気の予防時に食べるもんじゃないだろう。

    第一、同じアルコールでも、ビールよりは日本酒や焼酎の方が
    効き目がありそうじゃないか(まったくの思い込み)。

    果実香もさわやかな吟醸酒を飲むだけで
    ゆったりと落ち着いた贅沢な気分に浸れれば、
    精神的にも効果の高い、風邪対策といえなくもない。

    別の視点から…
    いつも美味しい日本酒の味がなぜか変わってしまったり
    飲んでも美味しいと感じなくなったり、
    さして多くもない飲酒が、翌日に残るなどの症状がでたら
    体調不全の予兆と考えて、無理をしないようにする。

    猪口でじわりじわりと飲むからこそ感じ取れる微妙な体調変化かもしれない。

    風呂上がりにがぁーっとビールなんて飲んじゃったら
    体調不良の予兆なんて感知できないでしょう。
    度数の高いウイスキーじゃあ、
    風邪で熱っぽいのか、アルコールで火照るのか区別できないだろう。

    ここは、やはり
    日本酒の冷やをちくちくと飲りながら
    自分の体調を探るのがよいのではないだろうか。

    〝今日も元気で日本酒が美味い〟と言っているうちは
    まだ大丈夫。それがインフルの検査ならぬ
    日本酒による「I'm OK!検査」と言えないか?

    ようするに、
    いまワシらの周囲には、インフルのウイルスが
    うじゃらうじゃらと浮遊しているわけで、
    呼吸をしている限り、当然、その何万個かは吸い込んでしまっている。

    それが体内に取り込まれても
    インフルを発症しないだけの抵抗力なり免疫力(間違っているかも)
    が備わっていれば、なんとかこの流行のピークをやり過ごすことができるかも…。

    カミさんなんて、
    病院勤めだから、当然リスクは大きい。
    優先的にワクチン投与されるというが、その要領もまだ公表されていない。

    いわゆる、
    「自己防衛」という手段に頼らざるを得ないが、
    手洗いとうがいなどという、小学校の標語ポスターみたいなことだけ
    やっていて果たしてどれだけの防御になるのやら心許ない。

    もし、万が一、ワシあるいは家族がインフルの餌食になったらどうするか?

    それが、自分自身なら当然「出社に及ばす」ということで
    仕事を休まなくてはならない。
    家族の誰かがかかっても、同様に、保菌者扱いで仕事にはゆけぬ。

    思い返せば、
    ここ数年、風邪で仕事を休んではいないのだ。

    インフルは並みの風邪とは違うので病院に行き、
    Dr.の処方に従って養生しなくてはならない。

    当然、
    日本酒で晩酌をたり、日中に起き出して
    趣味のアコギ弾きをするのは御法度だろう。

    なら、
    何をするか?
    ただ、ベッドにいても退屈なだけ。
    眠ろうとしても目が冴えてしまうなら、
    本棚から、古い本…「日本酒のススメ」みたいなものを
    読んで過ごすことにしようか。





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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月08日 18時08分00秒

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    〝酒好き貧民〟の遠吠え


    「越の…」と付いたら、なんでも美味いのか?
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    日本酒の「定冠詞」は〝越乃…〟ですね。

    普通、定冠詞と不定冠詞というのは
    英語の、theとaのことを指しますけど、
    日本語にも定冠詞・不定冠詞があると、
    ある脳学者が言っていました。

    日本酒の銘柄でやたらと多いのが
    「越の…なんとか」や「越乃…なんとか」ですね。
    これが、つまりは酒の銘柄の定冠詞ではあるまいか。

    先の脳学者の話です。
    日本昔ばなしで、
    〝昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが…〟
    のくだりで、〜が、と言われてワシらは初めて
    特定のおじいとおばあを思い浮かべる。

    つまり、が→aに該当するから、「が」は不定冠詞。

    さらに、昔ばなしが〝おじいさんは山に…〟
    と語られて、その「は」によってワシらはそのおじいが最初のおじい、
    つまり「the おじい…」ですね、さっきのおじいであることを理解するから
    「は=the、定冠詞」ということになりはしないか。
    という説だ。

    今回のワシの話は
    これとはニュアンスが異なるが、
    定冠詞=定番、特定のイメージを規定するワード」
    「と設定してみることから、
    日本酒のブランドに対するワシらの
    固定イメージについて、語ってみたい。

    米どころで酒どころの新潟の地酒に多いのでしょうが、
    なんの違和感もなく、酒屋の棚に「越の…」が並んでいると
    ワシら酒飲みに限らず、
    〈越の→新潟→酒どころ→美味いに違いない〉
    という先入観に基づく公式が、つい頭に浮かんでしまう。

    かつては幻の銘酒といわれたが
    いまではすっかりスーパーの定番商品にもなった
    「越乃○梅」…一度のんだことあるけど
    どこが、幻なのか…という味でしたね。

    とはいいつつ、
    「越乃=the 美味い酒」という公式はたしかにあるようです。

    日本人は昔から権威とか銘柄に弱いから、
    「越の…」という名の酒は、美味いに違いないと
    酒飲みのDNAとして頭に刷り込まれているようだ。

    全国の数多い酒蔵の中には、さしたる考えもなく
    ただ安直に「越の…」と命名しときゃ売れるべ、
    みたいな安易な戦略でやっているところもあるだろう。

    ところがぎっちょん、
    ある程度、日本酒飲みの経験がある人は、
    〝ハハハ、なにが「越の…」じゃ、そんなありきたりな定冠詞
    に騙されるワシじゃないって。そんなの鵜呑みにしてたら
    日本酒飲みはやってらんないよ〟
    とばかりに、
    まずはたいてい疑ってみたりするものだ。

    しかも、
    それがけっこう低価格な純米だったりすると
    精米歩合が高いんじゃないの?海外製造の酒の混合酒じゃないの?
    などの疑心暗鬼にとらわれてしまう。

    じつは
    今週、飲んだ純米酒が
    まさしく「越の…」という酒の定冠詞がついる銘柄で、
    しかも1500円前後の小売価格という
    疑惑の眼差しベタベタで、購った一本なのだ。

    しかし、
    結論からいえば、
    その疑惑酒は
    まずまず〝美味かった〟のである。

    実は今月は、
    アコギ用の楽譜を何冊も買い込んだため
    小遣いがキューキューとなり
    酒代を節約しなくてはならなかった。

    そんな折、スーパーで見つけたのが
    越後桜酒造の純米酒〈越乃日本桜〉だった。
    (一升 1553円)

    そのスペック…
    原料米は「新潟早生」
    精米歩合70%
    度数 14.8℃
    日本酒度 +3.0
    糖度 1.3
     辛口
    オススメの飲み方は 冷や

    というもの。

    『キレが良くさっぱりとした口当たり、その中にも米独特の香りと旨みがある』
    →と、これは、酒蔵のHPの宣伝コピー。

    今回は、定番の鮪の刺身で飲んだんだが、
    いわゆる〝辛口〟というよりは
    クセのないすっきりした味わいだった。

    悪く言えば、
    あまり主張のない普段飲みにぴったりの純米酒、
    という印象。

    それでも、
    酔い心地はさわやかで
    常温または少し冷やして飲むのがよい。

    ぬる燗で美味さが増す純米酒もないことはないが
    この〈越乃日本桜〉は
    ズバリ、冷やがオススメ。

    蓮根のピリ辛炒め、大根なます、さつまあげとコンニャクの煮物、
    きんぴらゴボウという、手作りのお総菜をあれこれつまみながら
    3合飲んだけど、この価格で、この味なら
    コストパフォーマンスは上々といえる。

    ワシは、
    常に、2000円前後の
    美味しい純米酒というものを高く評価する。

    製造原価と商品の市場価値を勘案して
    そこに企業努力による生産コストの切りつめを施して
    設定された小売価格が、二千円前後なら
    それは素晴らしいことだと思う。

    普通酒よりも製造コストのかかる、純米酒の場合、
    二千円を切って、千円台で美味いものはそう多くない。
    逆に、二千円から三千円台で
    不味い酒を造るような酒蔵は、存在価値がないとさえ思う。

    小料理屋などでたまさかに
    高い日本酒を注文するのではなく、
    手頃な価格の日本酒を普段飲みすることで
    日本酒需要の下支えに貢献しているワシらにとっては
    いかにして、少ない小遣いの中から酒代を捻出するかは
    かなり重要なテーマだ。

    そんな折り飲んだ、
    〈越乃日本桜〉はパチパチの拍手ものである。

    原料米の「新潟早生」は、
    いわゆる、有名どころの酒造好適米ではない。
    地産地消でかつ市場価格も高値のつかない
    原料米を使用することで製造原価を抑えたのだろう。

    一般的に、
    「純米酒」を標榜する日本酒の精米歩合は60%だが
    〈越乃日本桜〉はそれを70%に抑えることで
    これまた原価を低くさせている。

    醸造蔵の「越後桜酒造」は1890年創業だから
    今年で百二十年の老舗。
    過去に6回「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞、
    「関東信越国税局酒類鑑評会」でも6回 優秀賞を受賞している蔵。

    ワシが趣味のアコギの場合も同様だが、
    ベースとなる技術がしっかりしているメーカーが造る
    製品は、たとえ安価なエントリーモデルでも
    一定レベル以上の製品を生み出すものだ。

    この酒蔵など
    山田錦100%使用、精米歩合50%で
    低温発酵させた、大吟醸でも2355円だというから
    実に驚きである。

    実はワシは
    最近、「Greg Bennett」というブランドの
    PU付きアコギを入手したが、
    これも価格だけからいえば
    某大手アコギメーカーのエントリーモデルと
    同等なのだが、
    そのスペック(使用材や部品など)と音は
    その大手の中級クラスと肩を並べるものだった。

    ことほどさように、
    世の中で物を造るメーカーの中には、
    すばらしい技と知識を駆使ししながらも
    コストパフォーマンスの高い製品を市場に
    送り出している企業もいるのだ。

    いちばん小賢しいのが、
    小規模でいて少量生産を売り物に
    希少価値をことさら強調して、
    バカ高い価格で儲けているようなメーカーだ。

    もちろん、
    手作りであればそれだけの手間暇を必要とするから
    大量生産はできないので、いきおい価格もそれなりというのが
    当たり前といえば当たり前すぎる図式だ。

    ところが、
    そこにプロとしての工夫があれば
    きっちりと原価を抑えつつ、
    部分的な自動化も導入したりして
    価格を低く抑えることも可能ではないか。

    越後桜酒造の〈越乃日本桜 純米酒〉は
    まさに、リーズナブルなナイスコストパフォーマンスな
    純米酒だ。

    とかなんとか偉そうなこと言って、
    なんのことはない、
    高くて美味しい純米酒が飲めない
    〝酒好き貧民の遠吠え〟なんですけどね…。σ(^◇^;)

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009年10月06日 18時16分47秒

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    ワシらの鉛の舌を返上するのだ!


    ハイボールの復調、一時の流行りか…
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    酒飲みのウイスキー離れが著しくて
    対抗策として大手酒造メーカーがかつて流行った
    ハイボールを、女性ターゲットに販促かけて
    首都圏を中心に各地でブームだとか。
    *Pho.出典→「素材辞典」より

    ひねくれた物の見方でもなんでもなく
    これは一時の流行りに過ぎず
    定着はせず、そのうちに飽きられ、廃れるだろう。

    都会に住む人たち、あるいは女性くらい
    流行りの尻馬にすぐに乗っかるが
    降りるのも早い人種はいない。

    田舎者のやっかみに違いない。
    でもね、今回の〝ハイボール〟だって
    物珍しさで飲みはしても
    定着することはないよ、きっと。

    日本酒だって、
    女性をターゲットにあの手この手で
    消費拡大を企図してきたけど、
    所詮は小手先のごまかしであり
    彼女らが、本当に日本酒の魅力に目覚めて
    少なくとも、週に2〜3回は
    家や居酒屋で日本酒を飲み続けるということは
    あり得ない。

    もちろん、
    これらのプロモーションをきっかけに
    新たな日本酒ファン、日本酒好き女性が多少なりとも
    増えただろう事は、想像できるし、それはそれで喜ばしいことだ。

    彼女たちが、
    いくら度数の低いオシャレな小瓶の吟醸酒を飲もうが
    米だけのお酒というのを〈純米酒〉と勘違いして飲もうが
    ピザをつまみに冷や酒を飲もうが
    ワシには痛くも痒くもないし、目くじらを立てる必要もない。

    日本酒ほど、今言われるところの〝宅飲み〟に適した酒はないと思う。

    地酒の品揃えと創作和食自慢を標榜する街の小料理屋で
    一合(あるいは九勺くらいの)500円〜900円くらいする
    升酒をいかにもといった風情で、場慣れした客が日本酒を飲む風景よりも、

    袢纏を着込んだ独り者の四十代男が、
    無骨な手で鮪の柵を切り、この前の休みの日に、駅のコミュニティスペースで
    やっていたフリマで見つけた、五枚で100円の平皿に盛りつけ
    今日の会社帰りに立ち寄ったいつものスーパーで
    買い込んだ、島根あたりのちょいと珍しい純米酒を
    これまた、この前の外回り中に立ち寄った食器店で衝動買いした
    二合入りの片口に移して、お盆の帰省の折、
    実家の物入れで見つけた、小学校同級生が経営する酒屋からの
    景品らしい、渋い緑色をした猪口に注いで、
    はやくも伸び始めたヒゲがちくちくする口をとんがらせて
    くいっと一口含んでは、ぶはーとかなんとか
    意味不明の嘆声を漏らしいる、構図の方が実にしっくりくる。


    ま、
    これが他の酒にはない、日本酒のほのぼのとした
    Do it Myselfの癒し効果だ。

    こういう輩は、明らかに日本酒飲みの常習者であり、
    魚屋→刺身→フリマ→和食器店→帰省→押し入れ→物色…
    などという、脈絡のない事柄を
    五感により捕捉したとたんに、それらがなんの時間差も違和感もなく
    脳内記憶細胞に収蔵されている〝日本酒〟というキーワードと
    たちまち関連づけられるという、驚きの離れ業を見せてくれる。

    これと同種の女性たちが
    あと百万人くらい出現してこないと
    〈日本酒ブーム復興〉などあり得ないと、ワシは思う。

    酒が遠因で
    親子二代にわたって因縁めいた最期を遂げた
    北国の政治家がいたが
    彼とて、東大など卒業せず、金融マンなどにならず、
    親父の名跡など継がす、民間で一介のサラリーマンをしていたら
    好きなお酒もほどほどに楽しめて、
    不眠症に悩むこともなかったかもしれない。
    ※酒と睡眠薬はこの上ない危険NGだそうだ。

    もともと、物欲などさしてなく
    高望みもせず、人をうらやむこともなく
    身分相応の収入を、ささやかな酒と肴に割くくらいが
    関の山のような、小市民でいられることの幸せは
    こうした日本酒の一人飲みの風景にぴったりとくる。

    たしかに、
    このまま、日本酒の消費量が(海外輸出分も含めても)
    ガタ減りしていくと、経営的に地力のない酒造メーカーは
    立ち行かなくなり、
    いきおい、大手のメーカーと、固定ファンを確保した
    地方の酒蔵と、Net戦略に長けた2代目が差配する
    一部の革新的酒造蔵しか生き残れなくなるだろう。

    無責任な言い方をするけど、
    一人の純米酒好きとしては、それでもいいと思っている。

    むしろ、
    大手メーカーには、
    普通酒に専念してもらい、一般消費者よりは
    業務用を大量に醸造してもらいたい。
    CMも今と同様、バンバンやってもらって構わない。

    そして、
    地方の酒蔵とNet商売に長けた若旦那たちには
    純米・吟醸・本醸酒の醸造と拡販に専心してもらい
    両者が完全に棲み分けをしながら
    それぞれの対象カスタマーの需要を的確に満たして欲しいものだ。

    〝辛口〟を全面に出すだけでビールとしての旨みがまったくなく、
    風呂上がりの一杯目以外はまったく2杯目を飲む気が起きないような
    どこぞのビールメーカーしかり、
    役者や演歌歌手やら、ギャラの高いCM制作で
    全国CMをバンバン流し、
    肝心の酒は地方の酒蔵から桶買いで大量仕入れして
    まったく無個性の既製品を製造販売し続ける大手酒造メーカーしかり、
    大多数の民衆は〝ハメルンの笛吹〟状態だ。

    だから、
    そんなネズミたちが迷わないように
    大手酒蔵は、三増酒や合成酒を大量に製造し
    全国チェーンの飲食店に卸せばよい。

    そして、
    一般大衆が手に入れられるのは、
    地方の真面目な造り酒屋が適正価格で
    醸造・販売する純米酒と本醸酒のみにして欲しい。

    ついでに
    ビールも
    大手は発泡酒と第3のビールのみを大量に製造し
    製造能力を上げた、各地の地ビールメーカーが製造する
    麦芽とホップ100%のみのビールだけが市場に出回ればよい。

    賑やかに街中の飲み屋でバカ騒ぎをする時は
    三増酒と第3のビールでぐわんぐわんに悪酔いし
    カミさんの手作り料理や地産地消の肴で静かにしっとり
    飲むときは、自宅で、適正価格で購い床下収納に秘蔵しておいた
    全国各地の銘酒を味わえばよろしいではないか。

    いつのまにか、
    ワシらの目と舌はまやかしの戦略により鉛になってしまった。

    そんななまくらなワシらの器官を機能回復させるために
    ぜひとも、上記の大改革を実現してほしい(アホやの〜)

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