★(⌒杰⌒)AMA-G'です。

　上の息子が、このたび無事「入籍」しました！

一年遅れて学校を卒業、その後の国家試験も昨年、わずかに及ばず、
今年のリベンジで、念願の「合格」。

それと前後して、付き合いのあった彼女との結婚を決めたのは、
いわゆる「できちゃった」でもあるけれど、
そこに至る彼らの真剣な付き合いに、双方の親も納得しての「入籍」である。

この夏には、自分たちにとっては「初孫」。
実家の両親たちにとっては「初曾孫」の誕生となります。

国家資格を得たとはいえ、運よく就職先も決まり働きだしてはいますが、
半年の「試用期間」ゆえ、まだ時給の身分。
それでも、お腹の子は育つ。
順調に育ってこの世に誕生すれば親子三人の暮らし。

乳飲み子抱えての暮らしが楽なわけはなく、
結婚式どころか、新しい住居も探さねばならない。
もちろん、近くにいる親ゆえ、支援するのは当然。

妥協せずに決められる住居がなければ、
狭い我家のスペースをやり繰りして、遠慮なく住みなさい、とはカミさんの助言なり。

学校卒業→国家試験→結婚→出産…という、
普通なら順繰りに、時を置いてくるべき人生のeventを、
若い二人は一時に体験してゆかなければならない。

すべておめでたいこととはいえ、
先立つものやそれなりの心構えが必要なことばかりで、
そんな向かい風に孤立無援は有り得ない。

少なくても生きて親があるならば…と、
乞われれば手を貸し、言われなくても何がしかの資金は援助せねば、と。

忘れないように祭日を記念日に入籍届けた親に倣ったのか、
息子たちも国民的祝日に区役所を訪れ、無事に法の下の「夫婦」となった。
その日の夕餉にはささやかな祝いの膳が並び、新しい家族の生まれたことを、
生まれてくる新たな生命とともに、心を通い合わせたのです。

そんな折、
息子が酒飲みおやぢへのお礼を込めて食卓に置いたのが、
山形：寿虎屋酒造〔三百年の掟やぶり 無濾過樽前原酒 純米酒」である。
↓

これまで、寒造りの搾りでしか「利き酒」できなかった、
無濾過（搾った原酒に何も加えないままの酒）純米酒を瓶詰したもの。

そのため、度数は16~17度と、一般的な14~15度よりも高い。
香り豊かでまろやかな旨みに溢れた、実に美味い日本酒であった。

口に含めば、思わずため息がもれる、
ふくらみのある味わいは、さすがに「タイトルに偽りなし」とでもいうべきか。

「要冷蔵」なので、冷蔵庫の野菜室にて冷やしてからの登場。
エメラルドグリーンの酒瓶から、一旦、片口に移したのち、
改めて猪口に注いで、口をつけます。

酒蔵の「寿虎屋酒造」は、創業：江戸・享保年間という三百年の歴史を持つ。
吟醸酒以上では全国でここだけという、掛け米を一切使用しない、
「全麹使用速醸酒母」採用。

ある弁護士が新聞のコラムで「冨士の絶景にも勝る夢のような芳香秀味」と評するように、
清冽で滋味深い味わいがなんともいえなかったのです。


まぁ、何よりも、
さまざまな困難を乗り越えて、この日を迎えた我が息子からの、
心からの一献であれば、その味わいもまた格別なのでありました。


それじゃ、また！