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大好き、日本酒

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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2009/10/08 18:08:00

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    〝酒好き貧民〟の遠吠え


    「越の…」と付いたら、なんでも美味いのか?
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    日本酒の「定冠詞」は〝越乃…〟ですね。

    普通、定冠詞と不定冠詞というのは
    英語の、theとaのことを指しますけど、
    日本語にも定冠詞・不定冠詞があると、
    ある脳学者が言っていました。

    日本酒の銘柄でやたらと多いのが
    「越の…なんとか」や「越乃…なんとか」ですね。
    これが、つまりは酒の銘柄の定冠詞ではあるまいか。

    先の脳学者の話です。
    日本昔ばなしで、
    〝昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが…〟
    のくだりで、〜が、と言われてワシらは初めて
    特定のおじいとおばあを思い浮かべる。

    つまり、が→aに該当するから、「が」は不定冠詞。

    さらに、昔ばなしが〝おじいさんは山に…〟
    と語られて、その「は」によってワシらはそのおじいが最初のおじい、
    つまり「the おじい…」ですね、さっきのおじいであることを理解するから
    「は=the、定冠詞」ということになりはしないか。
    という説だ。

    今回のワシの話は
    これとはニュアンスが異なるが、
    定冠詞=定番、特定のイメージを規定するワード」
    「と設定してみることから、
    日本酒のブランドに対するワシらの
    固定イメージについて、語ってみたい。

    米どころで酒どころの新潟の地酒に多いのでしょうが、
    なんの違和感もなく、酒屋の棚に「越の…」が並んでいると
    ワシら酒飲みに限らず、
    〈越の→新潟→酒どころ→美味いに違いない〉
    という先入観に基づく公式が、つい頭に浮かんでしまう。

    かつては幻の銘酒といわれたが
    いまではすっかりスーパーの定番商品にもなった
    「越乃○梅」…一度のんだことあるけど
    どこが、幻なのか…という味でしたね。

    とはいいつつ、
    「越乃=the 美味い酒」という公式はたしかにあるようです。

    日本人は昔から権威とか銘柄に弱いから、
    「越の…」という名の酒は、美味いに違いないと
    酒飲みのDNAとして頭に刷り込まれているようだ。

    全国の数多い酒蔵の中には、さしたる考えもなく
    ただ安直に「越の…」と命名しときゃ売れるべ、
    みたいな安易な戦略でやっているところもあるだろう。

    ところがぎっちょん、
    ある程度、日本酒飲みの経験がある人は、
    〝ハハハ、なにが「越の…」じゃ、そんなありきたりな定冠詞
    に騙されるワシじゃないって。そんなの鵜呑みにしてたら
    日本酒飲みはやってらんないよ〟
    とばかりに、
    まずはたいてい疑ってみたりするものだ。

    しかも、
    それがけっこう低価格な純米だったりすると
    精米歩合が高いんじゃないの?海外製造の酒の混合酒じゃないの?
    などの疑心暗鬼にとらわれてしまう。

    じつは
    今週、飲んだ純米酒が
    まさしく「越の…」という酒の定冠詞がついる銘柄で、
    しかも1500円前後の小売価格という
    疑惑の眼差しベタベタで、購った一本なのだ。

    しかし、
    結論からいえば、
    その疑惑酒は
    まずまず〝美味かった〟のである。

    実は今月は、
    アコギ用の楽譜を何冊も買い込んだため
    小遣いがキューキューとなり
    酒代を節約しなくてはならなかった。

    そんな折、スーパーで見つけたのが
    越後桜酒造の純米酒〈越乃日本桜〉だった。
    (一升 1553円)

    そのスペック…
    原料米は「新潟早生」
    精米歩合70%
    度数 14.8℃
    日本酒度 +3.0
    糖度 1.3
     辛口
    オススメの飲み方は 冷や

    というもの。

    『キレが良くさっぱりとした口当たり、その中にも米独特の香りと旨みがある』
    →と、これは、酒蔵のHPの宣伝コピー。

    今回は、定番の鮪の刺身で飲んだんだが、
    いわゆる〝辛口〟というよりは
    クセのないすっきりした味わいだった。

    悪く言えば、
    あまり主張のない普段飲みにぴったりの純米酒、
    という印象。

    それでも、
    酔い心地はさわやかで
    常温または少し冷やして飲むのがよい。

    ぬる燗で美味さが増す純米酒もないことはないが
    この〈越乃日本桜〉は
    ズバリ、冷やがオススメ。

    蓮根のピリ辛炒め、大根なます、さつまあげとコンニャクの煮物、
    きんぴらゴボウという、手作りのお総菜をあれこれつまみながら
    3合飲んだけど、この価格で、この味なら
    コストパフォーマンスは上々といえる。

    ワシは、
    常に、2000円前後の
    美味しい純米酒というものを高く評価する。

    製造原価と商品の市場価値を勘案して
    そこに企業努力による生産コストの切りつめを施して
    設定された小売価格が、二千円前後なら
    それは素晴らしいことだと思う。

    普通酒よりも製造コストのかかる、純米酒の場合、
    二千円を切って、千円台で美味いものはそう多くない。
    逆に、二千円から三千円台で
    不味い酒を造るような酒蔵は、存在価値がないとさえ思う。

    小料理屋などでたまさかに
    高い日本酒を注文するのではなく、
    手頃な価格の日本酒を普段飲みすることで
    日本酒需要の下支えに貢献しているワシらにとっては
    いかにして、少ない小遣いの中から酒代を捻出するかは
    かなり重要なテーマだ。

    そんな折り飲んだ、
    〈越乃日本桜〉はパチパチの拍手ものである。

    原料米の「新潟早生」は、
    いわゆる、有名どころの酒造好適米ではない。
    地産地消でかつ市場価格も高値のつかない
    原料米を使用することで製造原価を抑えたのだろう。

    一般的に、
    「純米酒」を標榜する日本酒の精米歩合は60%だが
    〈越乃日本桜〉はそれを70%に抑えることで
    これまた原価を低くさせている。

    醸造蔵の「越後桜酒造」は1890年創業だから
    今年で百二十年の老舗。
    過去に6回「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞、
    「関東信越国税局酒類鑑評会」でも6回 優秀賞を受賞している蔵。

    ワシが趣味のアコギの場合も同様だが、
    ベースとなる技術がしっかりしているメーカーが造る
    製品は、たとえ安価なエントリーモデルでも
    一定レベル以上の製品を生み出すものだ。

    この酒蔵など
    山田錦100%使用、精米歩合50%で
    低温発酵させた、大吟醸でも2355円だというから
    実に驚きである。

    実はワシは
    最近、「Greg Bennett」というブランドの
    PU付きアコギを入手したが、
    これも価格だけからいえば
    某大手アコギメーカーのエントリーモデルと
    同等なのだが、
    そのスペック(使用材や部品など)と音は
    その大手の中級クラスと肩を並べるものだった。

    ことほどさように、
    世の中で物を造るメーカーの中には、
    すばらしい技と知識を駆使ししながらも
    コストパフォーマンスの高い製品を市場に
    送り出している企業もいるのだ。

    いちばん小賢しいのが、
    小規模でいて少量生産を売り物に
    希少価値をことさら強調して、
    バカ高い価格で儲けているようなメーカーだ。

    もちろん、
    手作りであればそれだけの手間暇を必要とするから
    大量生産はできないので、いきおい価格もそれなりというのが
    当たり前といえば当たり前すぎる図式だ。

    ところが、
    そこにプロとしての工夫があれば
    きっちりと原価を抑えつつ、
    部分的な自動化も導入したりして
    価格を低く抑えることも可能ではないか。

    越後桜酒造の〈越乃日本桜 純米酒〉は
    まさに、リーズナブルなナイスコストパフォーマンスな
    純米酒だ。

    とかなんとか偉そうなこと言って、
    なんのことはない、
    高くて美味しい純米酒が飲めない
    〝酒好き貧民の遠吠え〟なんですけどね…。σ(^◇^;)

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