安保法制案を、世論が騒がないうちに、早くあげたい地味党は、独自の案提案しょうとしている維新の会に接近してその案に関心を示すような素振りみせている。
　これは、与党だけで採決するのはいかにも具合が悪いから、維新の会を出席させて賛成多数の形をとりたいからである。
　しかし、維新の会の案は自民党案しとはかなりかけ離れているから、自民党には本気でい維新案を検討する気などはさらさらなく、ジェスチュアをしてみせるだけなのだ。
　そんな企みにだまされるな。
　維新は自民党が維新案への同意しなければ、採決には欠席するという姿勢で自民党との交渉に臨むべきである。
　そうしなければ、枯れ木の山の賑わいみたいな役割を踊らされることになるだけである。
　村上新八

　阿倍の盟友、百田は自民党の若手の勉強会で、阿呆なことを沢山しゃべって、マスコミや世間から総叩きにあったが、あれは冗談で言ったことなどと弁解している。
　が、４０名以上を前に言ったことだから、冗談では済まされないし、百田ならいかにも言いそうなことである。
　それはともかく、こんなことでもなければ、自民党の阿呆な体質は分からなかったと思う。
　勉強不足、非常識、憲法知らず、マナ－知らず、先見性な等々自民党の体質をはからずもえぐり出してくれた効果は確かにあったと思う。
　自民党は、こんな騒ぎでもめて、世論調査で阿倍内閣の支持率がガタ落ちにならないうちに、安保法制案を強行採決したいとに躍起になるであろうが、そうはさせないようにするのが、野党の腕であろう。
　野党は全力を尽くして、安保法制を廃案にすることを期待したい。
　村上新八

　自民党若手議員の勉強会で、言論の自由を踏みにじる百田尚樹の講演に乗せられて「新聞を懲らしめるには広告収入をなくすことが一番だ」という発言をした大西議員は国会議員としてあるまじき発言だとして処罰された。
　ところが、その翌日、記者団に対して、同じことを憤懣やるかたない勢いてでまくし立てたのだ。処罰され他理由も分かっていない、阿呆な確信犯なのだ。
　この問題を、民主党の辻本清美議員が取り上げて「反省が全くない」として、委員会で質問したが菅官房長官の反応は鈍かった。
　これに関連して、自民党内では、国民の言論の自由をそ尊重すべしというなら、議員の言論の自由もあるではないか、新聞を干上げさせろというもの言論の自由だ、という意見が上がっているという。
　これは全くおかしな話である。
国会議員は憲法で、言論の自由を厳守するることを規定されている。それは国民に対する義務である。大西の発言はそのあきらかな義務違反だから責任を問われているのだ。国会議員として義務違反のことを言うのは、言論の自由ではないのだ。
　このところの認識を根本的に誤っていることさえ分かっていないのだ。
　議員の質も落ちたものである。
　村上新八

　安保法制が可決されたら、自衛隊海外出動の機会が増え、戦闘の場に近づくことが多くなるのだから、それに伴ってリスクが高まることは当然である。
　これに対して、中谷防衛相は、「リスクは今途と変わらない、自衛隊員のリスク最小化には全力を尽くす」と述べていた。これは常識を無視したウソである。これは後に野党の追及で訂正されたが。
５集団的自衛圏発動の理屈はどうにでも付く
　集団的自衛圏発動は「我が国の平和安全、国民の命と幸福追求の基板が根底から覆えされる明白な事態になったとき」というような条件があるが、こんな理屈はいかようにも付く。
　大平洋戦争開始の屁理屈でも分かるように、そんな理由付けはどうにでもなるのだ。
６集団的自衛圏は必要最小限で行使するというウソ
　必要最小限の定義も限度もはっきりしないし、させられないのだから、こんな条件付けは有名無実である。
　「他に方法がないとき」というのも有名無実の条件である。他の方法とは外交努力であろうが、どれだけ外交努力をしたのか、しなかったのかは政府の恣意的な判断になってしまうからである。
７アメリカの戦争に巻き込まれないというウソ
　後方支援であれ、米艦に対する攻撃支援であれ、敵から攻撃される機会をつくることになるから、いつの間にか戦争に巻き込まれるリスクは高くなるのは当然である。そこで自衛隊だけ撤退するなどは、敵前逃亡になり、絶対に許されない。
　
　要するに、安保法制案は、違憲隠しのための無理な屁理屈の塊でこねかえされている代物で、そのために国民にはこの上なく、分かりにくい法案になってしまっているのだ。こんな法案は即刻廃案にすべきである。
　村上新八