<font>　医療費削減の一環てとして、厚労省は掛り付け医の利用を盛んに強調しているが、掛り付け医の条件は、何よりも、総合医、つまり一応は、どんな病気でも診断出来る能力を持っていることである。
　しかし、現代の医学界は、専門化が進んで、臓器別の医師になっているから、総合医的な知識も技術もない家庭医ぱかりである。
　頸動脈のプラ－クも発見できず、腹部エコ－でみても、胆石も見つけられない内科医も少なくないのだ。
　特に、大病院の専門科を定年近くに退職して、個人医院を開業した医師はそうである。だから、患者も臓器別の医院を選んで、複数の医院に掛かることになるのである。
　こういう実態を厚労省の官僚は分っていないから、掛り付け医などとうことを軽く考えるのだ。
　もっと実態を勉強してから政策を考えろ。
　村上新八

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TPP特別委員会の審議はていたいしたいたが、20日に党首討論をやることを条件に委員会は再開されることになった。
　TPPは今後の日本経済に多大な影響を与える重大な案件であり、この審議は丁寧に、かつ慎重に行わねばならない。
　停滞した理由は、政府がその妥結の交渉過程の資料を出さず、やっと出された資料は、は殆ど真っ黒に塗りつぶされた代物であり、これでは審議出来ないと野党が退席したためであった。
　政府は外交交渉事であるから、その交渉過程の資料を出すわけにはゆかない、結果が重要だから、結果からスタ－ト今まですべきだ、と主張し続けたが、交渉途中から分るが、TPPは妥結し決着したいるのだから、それは出さない理由にはならないのではないか。
　村上新八

　自民党政府は、野党の質問に対して、憲法９条では核兵器が、自衛のための最小限度の兵器に留まるものであればその保有はできる、という見解を表明しているが、これは大きな誤りである。
　自衛のための最小限の武力の保有は、憲法9条によるものではなく、憲法以前の主権国家としての自然権に基づくものであって、だから最小限の武力ということになるわけであり、長期かつ広範囲にわたって、深刻な被害をもたらす核兵器が最小限の武力になることは絶対にあり得ないからである。
　こういう阿呆な解釈をするのも安倍内閣の悪癖である。こういう解釈でずるずるいったら、立憲主義はめだめになり、とんでもないことになる。
　村上新八

パナマの法律事務所から流出した、南米バ－ジン諸島にある「タックス・ヘブン」関連の膨大な電子ファイル資料「パナマ文書」は、南ドイツ新聞だけの手におえず、「国際調査報道ジャ－ナリスト連合(ICIJ)」によって解析されているが、これによるとせかす各国の著名な政治家の隠し資産の情報が羅列しているという。
　この分析と報道は、今後数ヶ月にもわたって、世界に流布されるというが、プ－チン、キャメロン、習近平等の名前も挙がっている。
　キャメロンの場合は父の問題で、本人とは関係ないようだが、プ－チン、習近平などは極めて遺憾である。
　とくに習近平は、中国政府、官僚の収賄疑惑の摘発と浄化に熱心で「はえから鷹まで摘発し処分する」つまり大物、小物を問わず徹底的に浄化する、という方針でやってきただけに、その帳本人が最大の不正を働いていたとなると、全く呆れ果てて、へどが出そうな話である。
　いまのところは、習近平だけでなく、中国政府の最高意思決定機関である。常務委員会委員二人の名前も出ているから、このル－トは税金逃れの定常ル－トとして活用されていたのであろう。
　中国は例によって、この情報は徹底的に遮断して、国民には知らせず、とぼけ切って、ほとぼりの冷めるのを待つつもりであろうが、それでは済まないことを期待したい。
　村上新八