麻生内閣の支持率は１０％台後半にまで低下した。これはとっくに総辞職の域を過ぎている。
　麻生は、口滑りの癖だけではない、その内容からみても総理としての器量そのものが疑わしいのである。
　彼としては、当初から支持率が低かったため、景気対策で支持率を上げてから解散しよう、と考えたのであろう。
　しかし、支持率は上向かないばかりか、じわじわと下がるばかりである。そのために第二次補正も遅らせ、次年度予算審議までずるずると引っ張っらざるを得なくなったのだ。
　だが、引き伸ばすほど、「口滑り」の機会が増えることになり、益々ジリ貧化する羽目になったのである。
　もっと、早く、昨年末までに解散、総選挙をやっておけば、ボロが出過ぎないうちだから、何とか比較多数くらいはとれたかも知れないし、不人気ながらも政権は維持できたのかも知れないが、今になっては、既に絶望的である。
　解散、総選挙のタイミングを逸してしまったのである。
　村上新八