ヒラリ－米国務長官が来日した。就任後最初の訪問国として日本に来たのだ。
　その上、来日するや、明治神宮への参拝、皇居訪問、北朝鮮拉致被害者家族との面会、若い学生達との対談など、日本人を感激させるようなことへの気の使いようは、誰が企画したのかは知らないが、誠にご丁寧、勝つ周到な配慮である。
　しかも、分刻みのスケジュ－ルを、てきぱきと疲れも見せず、笑顔を絶やさずにこなしてみせる精力にも感嘆する。
　何故、このように、日本に気を使うのか、分からないが、その裏には厳しい要求の下心がある前兆であるような気がする。それは、彼女が次の訪問国へ向かって離日するまでには明らかになろう。
　村上新八