予想通り、北朝鮮は、４日－７日にテポドンを打ち上げるであろう。　これは国連安保理決議１７１８違反の行為だが、そんなことを抗議してみても、耳を貸すような手合いではない。
　北朝鮮に対する国連決議は、すべて「馬耳東風」と拒否してきたし、今後のその姿勢は変るまい。
　中国は、６者協議の議長国となってはいるが、その目的である北朝鮮の核開発の廃棄などは実現するとは露ほども思ってはいないと思う。
　中国が６者協議を続けているねらいは、三つある。
　第一は、これによっていまは丸抱え同然に北朝鮮を食わせていく負担を、核放棄という北朝鮮の疑似餌による見返りの形で、他国にも負荷させたいこと
　第二は、この「ならず者国家」を殺さず活かさずにしておくことで、韓国、日本、米国に対する緩衝地帯にすること
　第三は、核廃棄で煮え切らない態度を北朝鮮に続けさせることによって、日韓の核兵器保有の決断をさせないようにしておくこと
　この三つが中国のねらいではなかろうか。
　そのためには、北朝鮮には、限界まで横暴なことをやらせるであろう。
　米国は、甘い態度を見せたらとことん舐められるであろう。
　村上新八