米国は人道支援として北朝鮮に５０万トンの食糧供給を約束して、そのうちの３０％は実施済みであったが、数日前に北朝鮮が食糧支給を断ってきた、という。
　口から手が出そうなほど、欲しい食糧支給を断ってきたというのはどんな理由なのか。
　それとともに、人道支援目的の支給食糧なのだから、それが確実に国民に渡っていることを確認するために北朝鮮に駐在している世界食糧計画（ＷＦＰ）やＮＧＯの職員に国外退去を求めたという。
　その時期が、北朝鮮が計画しているミサイル打ち上げと重なっているが、それと関係があるのかどうかも分からない。
　人道支援目的の食糧も、「先軍主義」の北朝鮮では、飢餓に瀕している国民よりも、軍に渡ってしまって、国民には届かないとも言われているから、それを監視されるのを嫌ったから、だけとも考え難い。
　核弾頭付きミサイルを打ち上げて、国民を道連れに玉砕でもするつもりなのかという、妄想を誘うような不可解な出来事である。　村上新八