先に世襲議員の是正を唱えた自民党の菅偉義議員が、地方議員は合併い゛２５０００人も減ったのだから、衆院も身を切って５０名は減らすべしと言っている。
　世襲議員是正の話とも衆議院議員４８０名の１割削減の話は違う。
　衆院の定数を減らすということになると、人口の少ない県の議員をゼロにするわけにはゆかないであろうから、勢い都市部の定員を減らすことになる。とすると、一票当たりの有権者数は、いまでも都市と農村部では、後者のほうが圧倒的に少ないのに、その格差が更に大きくなり、都市の有権者が軽視されることなりかねない。
　それは、都市に弱い自民党には有利であろうが、都市の有権者は納得すまい。
　地方議員の場合の合併削減とは意味が違うのである。県を道州制に変えて、というのなら話は、分かるが、いまのままでの削減なら、菅議員は、選挙対策としてこの案を打ち出しているのではないかと勘ぐりたくなる。
　村上新八