イランの大統領選挙で対抗馬ムサビに２倍の大差をつけたフアマディネジャドの当選に改革派が疑問符を投げかけ、「選挙無効、再選挙」を要求する、ホメイニ革命以来の大デモに発展している。
　改革派が指摘する、選挙不正の数多くの事実はなるほどと思わせるものばかりである。
　「イスラエルは地上から抹殺する」「２００万ものユダヤ人を虐殺したというナチスのホロコ－ストは、作り話だ」とまで言うアフマテセィネジャドなら、そのくらいの不正選挙をやることくらいはは朝飯前であろう。
　彼は、国内政治では失敗しているのである。バラマキで貧困層には人気があるが、経済はガタガタ、インフレが激化しているのである。
　しかし、彼は、ここで負けるわけにはゆかない。とにかく、核兵器を完成させ、イスラエルを攻撃するのに命を懸けている男だからだ。
　中東和平のためにも、核拡散防止のためにも、公正な再選挙をやって、こんな危険極まるアフマディネジャドが追い落とされることを願いたい。
　村上新八