米人男性のアウンサン・ス－チ－邸の侵入事件でミャンマ－の軍事法廷は、ス－チ－に自宅軟禁継続の判決を下した。
　これでも、国際的な非難に配慮して、罪が軽減されているのだという。この件は、そもそも邸を厳重に監視している当局の不手際か、政府の「わな」なのだと思うが、こういう理由をつけてス－チ－の政治活動を禁止する意図によるものである。
　しかし、ミャンマ－の軍事政権は、民主主義化を徹底的に弾圧し、軍事政権を恒久化する計画を着々進めている。
　この不条理極まる政策は、同じ人権蹂躙国、中国が、ミャンマ－の後ろ盾でいる限りは、続くのであろう。
　これに対しては、国連安保理も全く無力なのだ。この問題で、中国の「拒否権行使」を非難すれば、アメリカも、中東問題で、イスラエル非難にも拒否権を発動するから、お互いに脛に傷で、動きがとれない状態になっているからである。
　村上新八