パレスチナのファタハといガザを支配しているハマスの関係修復案がエジプトにより提起され、両派がこれを受け入れた。
　この和解は対イスラエル交渉の第一歩である。
　ところが、アメリカが、国連人権理事会のカザ攻撃に対するイスラエル非難決議の採択を延期する提案を出したのだ。
　ファタハはこれを受け入れた。これに怒ったハマスは、フアタハとの和解に難色を示しているという。
　ハマスの怒りは当然である。
　カザに対するイスラエル攻撃の際、イスラエル軍は、自由民を盾にしたり、避難のためと騙して、一つのビルに閉じ込め、このビルに砲弾を撃ち込むなどのジェノサイド的行為を行なった、それを国連人権理事会が現地調査の上で、提案した非難決議案だからだ。
　アメリカは、自国が先頭に立って進めねばならない中東平和の歩みを妨害するつもりだ、と見られても仕方あるまい。
　村上新八