鳩山は、祖父の提唱した「友愛社会」をモット－としている。
　２６日に召集される臨時国会では、冒頭で鳩山の所信表明演説が行なわれる。
　そのなかで、「友愛社会」について語るという。
　いままでの日本の首相からは「政治哲学」らしい話はきいたことがない。
　「友愛」はそれに近いものであろうと思うが、それを是非語ってもらい、それをベ－スに、政治理念、世界のなかでの日本の役割、位置づけについての考え方を展開する、という筋立てになることを期待したい。
　かって、中曽根元首相が「『友愛』なんてソフトクリ－ムみたいなことを言って」と鳩山をからかったことがあった。「甘ったるく、すぐ溶けて流れてしまうような」という意味であろう。
　この中曽根は、まだ健在である。この中曽根に「参った」といわせるような「友愛論」の展開を望みたい。
　村上新八