カタ－ルのド－ハで開催されいたワシントン条約締結国会議で、モナコが提案していた「くろまぐろ商取引禁止」の提案が反対多数で否決された。
　これに対する反対国の多数化に奔走していた日本はこれで一安心ではある。
　しかし、地中海のくろまぐろ稚魚の乱獲と養殖で、くろまぐろ資源が減ってきていることは事実である。
　稚魚を獲って養殖するために、くろまぐろ資源保護のための漁獲量規制が、分かり難くなっており、規制があってない形になっていることも事実である。
　これでは、くろまぐろ乱獲による絶滅の虞も出てくるであろう。
　日本はくろまぐろの最大消費国として、既に完全養殖の技術も確立しているが、天然まぐろの稚魚養殖に対しても、有効な規制をかけられる何らかの措置を工夫し、提案、実施させる責任があると思う。
　村上新八