ミャンマ－でこの１１月に、２９年ぶりに総選挙が行なわれるという。１９９１年の総選挙で国民民主同盟の圧勝結果を認めず、党首のアウンサンス－チ－を軟禁したまま今日に至っている。
　その間に軍政権が制定した憲法で、軍人の指定議席数が決められ、野党候補の立候補を厳重に制限するような選挙法の下での選挙は、民主化選挙とはとても言えない選挙である。
　このような国が存在すること自体が疎ましい限りであるが、「内政不干渉」を盾にとられれば、いかんともし難いのが今日の国際法の現実なのだ。
　これを支援する国があることが、ミャンマ－の軍事政権をのさばらせている原因の一つである。それが中国、ロシアなのである。こんな国が国連の安保常任理事国であること自体が問題だが、これもいかんともし難いのだ。
　村上新八