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from: マジックバトンさん
2012年08月29日 00時53分19秒
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「Re:バルトーク:管弦楽のための協奏曲 貧困と病から力を振り絞り作曲」
こんばんは。
バルトークの『管弦楽のための協奏曲』はあまり聴いていなかったので、印象が残っていなかったのですが、改めて聴いてみて、『大河ドラマ』のテーマ曲のような印象を受けました。
病床でバルトークはどんな状態で何を考えていたんだろう。
少なくとも、舞踏組曲のような激しさまでは行っていない。
風景なのか、史実なのか。心の中のメロディーなのか。
民俗的な感はあまり受けない。
綺麗な響きで、メカニカルな感さえある。
強奏部が少ないので、結構前半で挫折していたのです。
明石がえり、須磨がえりみたいにならないように・・。icon
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from: consolationsさん
2012年08月27日 22時03分17秒
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純朴なシューベルトの野心作:交響曲第9番「ザ・グレイト」
シューベルトの音楽のピアノ曲であったり、室内楽曲を聴いていて思うのは、身内で楽しむ音楽という印象を強く持ちます。自分の音楽について分かってくれる人にだけ、楽しんでもらいたいという、実に素朴な人柄であったように思います。
ただ、そんなシューベルトもシューベルトも1827年にベートーベンが世を去ったことは、打撃が大きく、自分自身の死もおぼろげに予感したのでしょう。
シューベルトが亡くなる8か月前の1828年に交響曲第9番を書き上げました。
最期を予感してか、規模の大きな作品にとりかかりたい、ベートーベンに近づきたいという野心がメラメラと燃えたことだと推測します。
シューベルトは、ピアノ・スコアを書き上げ、それを管弦楽化するというのが作曲の主な方法でしたが、珍しく、いきなり総譜に交響曲第9番を書き込んでいったのです。
やはり、大作を作りたかったのでしょう。それも自信を持って。
また、ウィーン楽友協会から演奏をするという約束も果たされず、出来上がった作品について、シューベルト自身、音楽を聴くことはありませんでした。
この曲は、メンデルスゾーンにより初演されますが、19世紀の音楽界で取り上げられなかった理由は、低弦のチェロが100小節以上も同じ音型を演奏する必要があったり、管楽器がずっと休みの箇所があるというのも理由かもしれません。
「ザ・グレイト」という呼び名は、長大な作品であることから付いた標題で、シューベルトが付けたのではありません。
小規模な歌曲は、とても魅力的です。しかしこの「グレイト」交響曲も最初のメロディから歌心にあふれ、どの部分を聴いても旋律があります。
ルドルフ・ケンペ指揮 ミュンヘンフィル管弦楽団で聴いています。
いわゆるウィーン風というより、ドイツドイツした感じの曲作りです。
大きく作品をとらえて、オーケストラを鳴らすというより、歌曲風に、歌の要素を重視した指揮ぶりであると思います。
やっぱりシューベルトの音楽は魅力的です。-
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from: consolationsさん
2012年08月27日 20時33分44秒
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バルトーク:管弦楽のための協奏曲 貧困と病から力を振り絞り作曲
先日受けた血液検査を聞きに、医院に行ったところ、血沈濃度・何かしら体に炎症が起きていることが判明しました。すぐ休んで、しばらく養生するよう、また大病院で、炎症反応がでている原因の特定をするよう言われましたが、今に始まったわけでもない肥満体系でもあることから、 会社もそうそう休めませんし、ここは体質改善により、まずは肥満を抑制し、それから精密検査を受けようと思いました。
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さて、今日は帰宅後、少々体調不良で落ち込みながら、なんとなく(マジックバトンさんのバルトークの記事も影響してか?)バルトークを聴いてみようと思いました。
第2次世界大戦時、しかもバルトークの故郷 ハンガリーはナチに占領という大変な時期に、アメリカへ亡命することになった59歳のバルトーク。
コロンビア大学で、民謡の研究で生計をかろうじてたてるという、貧困の真っただ中にいました。
そうした貧困の中、バルトークは、白血病にも罹患し、不幸のどん底に陥ったともいえます。
そうした中でも、友人には恵まれていて、指揮者フリッツ・ライナー、またヴァイオリニスト ヨーゼフ・シゲティは、なんとかバルトークの生活を救い出そうと陰ながら援助をしたのです。
この音楽家二人が、とった行動とは、アメリカの作曲者協会に、バルトークの治療費を持ってもらうよう働きかけました。
またボストン交響楽団の指揮者であったクーセヴィユキーを「ひそかに」説得して、
(というのもバルトークは誰かに温情を懸けてもらうとか、同情してもらうとかいう行為を極端に嫌った性格なのでした)
そこは、事情を知った「男前」のクーセヴィツキーが、入院中のバルトークを見舞い、話を切り出します。
クーセヴィツキー自らの財団から、作曲の委嘱を申し出、まずは委嘱料の500ドルを渡します。
バルトークは、「もはやこの体では、作曲は不可能」と最初拒否しましたが、なんとかクーセヴィツキーは、説得に成功しました。
困窮、病弱で不幸のどん底でも仕事が舞い込むと、生きる張り合いが生まれるものです。
バルトークも、元気を取り戻し、作曲意欲が高まります。
時、1943年 約2か月で、この管弦楽のための協奏曲を作曲することが出来ました。
1年後の1944年、ボストンで、クセヴィツキー指揮、ボストン交響楽団により、初演が行われ、指揮者クーセヴィツキーも四半世紀にでるかでないかの作品とたたえました。
いや結局は、後世に残る大傑作の作品だと誰もが認めるところです。
この曲では、各種楽器に、きらびやかな名人芸を与えているのが特徴です。
ジョージ・セル指揮 クリーブランド管弦楽団で聴いています。
オケの練習にこだわったセルらしい キビキビとした演奏が映えます。
確かにキビキビしているのですが、私は、セルが作り出す音色というか、音のパレットがどうも、薄いモヤガがかかっているように聴こえます。決して苦手という訳ではないのですが…-
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from: マジックバトンさん
2012年08月26日 21時52分32秒
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「Re:マーラー:交響曲第3番 「ビム・バム」はやんちゃな子供説」
こんばんは。
前、映画を観に行った時、『マーラー 君に捧げるアダージョ』の予告編を観たのですが、小屋がありました。
おんなじ小屋かな?
『マーラー 君に捧げるアダージョ』公式サイト
http://www.cetera.co.jp/mahler/icon
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from: consolationsさん
2012年08月26日 18時58分54秒
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マーラー:交響曲第3番 「ビム・バム」はやんちゃな子供説
CDで聴けば2枚分 90分の曲ですが、マーラーはこの交響曲第3番を3年がかりで作曲しました。1893年から96年まで、オーストリアの避暑地で作曲に専念したのです。
ザルツブルグから30キロに位置するアッター湖畔のシュタインバッハ、オーストリアの避暑地で、美しい湖、森に囲まれた中で、
なんとマーラーは、湖に沿って広がる庭に小屋を作り、朝から昼まではそこにこもり作曲に専念したのです。
昼食後は、ワルターとともに、野山を散策、サイクリングをする中での、穏やかな時を過ごしていた作品です。
マーラー自身も「この曲には自然を愛する感情はもちろん、自然そのものの声がさえずりのように響いてくると」語ったほどです。
単なる自然を内包するものといえば、鳥の鳴き声、口笛を吹く農民、子供たちの遊び声です。
とはいえ、この曲を聴くと、ベートーベンの「田園交響曲」のように単に自然を描写したにとどまらず、
自然の美しさと裏腹の自然の厳しさのみならず、マーラー自身の生死を意識した人生観も強く感じられます。
当初、各楽章のタイトルは
第1部は
「パンの目覚め、夏が行進してやってくる」
第2部
「草原の花が私に語ること」
「森の動物が私に語ること」
「人間が私に語ること」
「天使が私に語ること」
「夢が私に語ること」
しかし、マーラーは作品をどのようにして聴き手に伝えるかについて、
「標題については、背後の経験などをあらかじめ語らなければならにとするとその音楽は何の価値もありません」と標題をとってしまいます。
聴き手に固定的な先入観をもって、聴かれることを嫌がったのでしょう。
とはいえ、タイトルがなくったとしても、聞き手は、作曲に隠されたマーラーの思想・感情をくみ取ることが出来るでしょう。
特に第5楽章、「3人の天使が歌っていた」は、「子供の魔法の角笛」からとられており、鐘の響きを模倣した「ビム・バム」は印象的です。
この天使の声、実に天上的で、おごそかに聞こえるのですが、場合によっては、ややもすると、やんちゃな子供の声にも聞こえます。
それが、マーラーの意図したところであったように私は思います。
http://www.youtube.com/watch?v=zV7eCvVRPtc
ベンジャミン・ザンダーの指揮です。「ビム・バム」とやんちゃな声を聴いてください。
偶然にも愛聴しているのが、ザンダー指揮フィルハーモニー管弦楽団です。
この指揮者は、私にとり、とても親近感をもてて、身近な感じがします。
音楽づくりが、やさしいと思います。-
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from: マジックバトンさん
2012年08月26日 16時11分03秒
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バルトーク:舞踏組曲
こんにちは。
この間、運転中にふとバルトークの舞踏組曲の旋律が浮かんできて、
『この曲に合う踊りはどんな踊りなんだろう』
と考え込んでしまいました。
ハンガリーのダンス?ベリーダンス?
切替が大事なんでしょうね。-
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from: consolationsさん
2012年08月25日 00時30分28秒
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シューベルト思うままの音楽 『即興曲 D899&D935』
今晩は、午後7時に熱が37度5分、午後10時には、36度6分と熱が上がったり下がったりで、よくなっているのか、悪くなっているのか分からない状況です。
こういう時は、堅苦しい曲を聴いたり、はやりたてる管弦楽を聴くのはツライです。
そういうわけで、熱にうなされ、天井をじっとみつめながら、シューベルトの即興曲を聴いています。
私は、シューベルトのソナタがとても好きで、最近では一番聞いているかもしれません。また「さすらい人幻想曲」の厳格な変奏やフーガ形式も聴いていて引き込まれます。
そういう中でも、シューベルトという作曲家が思うがままの自由な心でもって作曲した「即興曲」は、本来の意味でのロマン派的なカテゴリーであるともいえます。
ソナタのような楽章ごとに形式の枠組みにとらわれるわけでもなく、より自由に楽章を縦横無尽に発展させることが出来るこれらの即興曲こそ、シューベルトの天才、広がる幻想性と豊かな詩的心が花開いたとも言えます。
当時の音楽事情を考えますと、レコードも音響機器もない時代、作曲家にとり、重要な収入源は、楽譜からの印税で、それも婦女子が家庭でも演奏できる曲であったといえます。
とくに家庭や小規模なサロン形式での音楽会で、弾かれるには、この「即興曲」集はピッタリであったといえます。
ただし、ピアノ独奏のこれら小品集は、家庭で弾かれるといった側面をもちながらも、音楽史的にみてみると、やがてメンデルスゾーンの「無言歌集」やシューマンの「ノヴェレッテ や フモレスケ」、そしてショパンといった19世紀のロマン派作曲家の小曲主体の、ピアノ曲のもっとも盛り上がる時期への、シューベルトはその幕開けであったといえます。
今、エリザベート・レオンスカヤのCDで聴いています。グルジア生まれの彼女は、リヒテルとも二重奏で、多くのリサイタルを行いました。
テンポは、歩みの遅い足取りというか、音楽のキラメキをかみしめるような演奏で、
音色は、伸びのあるつややかな音、
ゆったりとしたテンポではありますが、構成力がしっかりしているので、音楽の流れが自然で、
こういうピアニストこそ、芸術家というのでしょうね。
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余談ですが、ヘンレ版の[即興曲]の楽譜に青ボールペンのサインです。
誰だかわかりますか?
なんと、ヨルク・デームス氏のサインです。
かの巨匠は黒のサインペンが嫌いで、控室に戻り、青色のボールペンでサインしてくれました。
ちょっと見えにくいですが、この楽譜を手元に置き、日々さらっています。
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from: consolationsさん
2012年08月24日 19時12分57秒
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ラベル:夜のガスパール 超絶技巧曲 ベルトランの詩から
風邪がよくならず、8月の盆前、6日にひいた風邪がぶり返し、今日も医院に行きました。「これだけ長引くのはおかしいなあ」と医師。
マイコプラズマという寄生虫の可能性もあるのでその検査を受けました。
午後まで38度の熱があり、びっしょり汗をかいてうなされていました。
本当にしんどい時というのは、音楽など聴く気にならず、ひたすら静寂の中で、うなされ、悪夢を見ていました。
ようやく夕方になり、落ち着いています。今ラベルの夜のガスパールを聴いています。
ラベルは、「この作品は悪魔の助けを借りて書き上げられています。しかしおどろくには、及びません。この詩の作者は悪魔なのですから」
作家ベルトランの詩集「夜のガスパール」にインスピレーションを得て、作曲されたこの曲は3つの構成で成り立っています。
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ルイ・アロイジェス・ベルトラン(1807-41)について…
フランスロマン派の詩人ですが、貧困と病のため遺作「夜のガスパール」を残して34歳の若さで亡くなりました。
幻想的な散文詩である「夜のガスパール」は、後のボードレールに大きな影響をあたえました。
第1曲「オンディーヌ」水の精の悲しい声が聞こえるようです。
第2曲「絞首台」不気味な音色が執拗に奏でられます。
第3曲「スカロボ」恐怖の感情を音にしたような作品です。
「スカロボ」とは、ベルトランの詩に現れる「身体の太った地の精霊」で不気味な夜を象徴します。
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ラベルのピアノ作品はCDにして2枚で収まります。
これを機会にラベルのピアノ曲を聴いてはいかがでしょうか。
私は今、アレクサンドル・タローの全曲盤を聴いています。
ラベルを弾いてCDを出すというからには、演奏の技巧派はもちろん、単なる音楽家では役不足で、真の芸術家の魂が必要に思われます。
微熱に襲われながら、タローのCDを聴きます。-
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from: consolationsさん
2012年08月23日 00時25分29秒
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グルック:オペラ アウリスのイフゲニアから「序曲」
ドイツ生まれのグルックは、チェコで青年期を過ごし、イタリアで作曲を学びました。
作曲家としての活躍の舞台は幅広くフランス・イギリス・ウィーンとまたにかけました。
50を超える歌劇を作曲し、後世のベートーベンにも大きな影響を与えたといわれています。
歌劇:「アウリスのイフゲニア」の序曲は、とても優雅で、あまり有名な曲ではないかもしれませんが、なかなか聴きごたえのある曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=ctko9P6IaMM
ムーティの指揮で曲を見つけました。
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今日は昼間風邪薬を飲んだら、眠気、けだるさが来てまいりました。
だいぶ、風邪の方は良くなっています。-
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from: consolationsさん
2012年08月22日 00時27分45秒
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シューベルト:ピアノソナタ第13番 素朴で簡潔なメロディ
シューベルトのピアノソナタの中でも、親しみやすさ・聴きやすさでは一番かもしれません。
かつて1825年の作曲とされてきましたが、1819年の作品と説が一般的となっています。
作曲の経緯としては、1819年の夏にリンツ近郊に滞在し、この地方の自然と暖かい人に囲まれ、幸せな時間を過ごしました。この町の商人の娘さん ヨゼフィーネ・コラーのために作曲しました。
3楽章のみの短い形式ですが、流れるようなリズム・旋律、またピアノが上手であったヨゼフィーネ嬢が弾けるよう簡潔な規模をとっていて、力みがまったくありません。シューベルト特有の美しい抒情性が作品にちりばめられています。
素朴なメロディの素敵な曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=5oQlWaAmPQQ
ケンプの演奏です。
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風邪もようやく治りつつあります。先ほど午後10時ごろ寝ていたのですが、親類から電話がかかってきて、飛び起こされました。
少々眠れない時間シューベルトを聴いています。ケンプの演奏CDを聴いています。音が透明に聞こえます。-
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