僕はマンドリンの指揮者をしていたことがあります。
役割上、指揮者という立場を経験してみてこれが指揮者の仕事だと思うようになりました。

指揮者の仕事とは、作曲者、編曲者の意図を忠実に再現すること。すなわち曲の構成を明らかにすることだと思います。

基本的には、前に立っていて聴こえない音があってはなりません。
（作曲者、編曲者が必要だと思って音を書いているわけで。）スコアにあって聴こえない音があったのなら聴こえるように指示をだしましょう。（やりかたは、音量を上げる、奏法を変えるなどいろいろあります。）
それが曲のスパイスとなります。

しっかりした演奏家はどんな仕事も手を抜きませんが、パチモン指揮者の演奏するオーケストラレベルでは、伴奏の美味しさをわかっていない人がたくさんいるわけで。それを美味しい仕事にするとみんなが喜べる演奏になることでしょう。音楽に勝敗がないのはよいですね。