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  • from: consolationsさん

    2009年05月23日 21時11分53秒

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    長年待ってようやく入手 フランソワのヴェートーベン

    ゆるゆるのヴェートーベンソナタ(月光・熱情 非愴)と評判だったCDがあり、15年前、まだ、資金に余裕がなく買えず、ずっと再発売をまっていました。
     ようやく入手して聴きました。
    ライナーノーツでも、こき下ろしているので、びっくりしました。
    この演奏は、独特なもので…とか、フランソワの人物評も酒好きで、酩酊してコンサートに臨むこともあったとか。
    普通、そうでなくても、これは、良い演奏で解釈が優れているとか、書いているはずです。それなのに…

    演奏を聴いて、ヴェートーベンのソナタはこう弾かねばならないと、無意識に皆が縛られていると、思いました。バックハウス、ギレリス、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、ブレンデル、ケンプ、ポリーニ、グルダ、どれを聴いても高い精神性と、強靭なタッチ、説得力があります。
    グールドは、全曲のうちいくつかは高い評価を受けていますし、まあ納得もいきます。

    では、このフランソワ版は、確かに月光の第3楽章なんて、鍵盤を押しているのかなと思えるところがあったり、他でも、テンポがゆれたり、逆にいえば、すごく面白い(ファニーな)演奏です。

    私は、ヴェートーベンのソナタは、ギレリスが最高と思っています。聴く側にも緊張感を強いりますが、完全に音をならし、考えに考え、吟味し録音に臨んだのが分かります。

    その点フランソワは、余技として、なんとなく あるいは、 こういう演奏スタイルだったのか どちらか分かりません。

    とはいえ、フランソワのショパン、ラベル、ドビュッシーは最高の中の最高です。

    なぜ、かれが、このヴェートーベンを録音したのか良く分かりません。確かに、不思議な演奏です。天才過ぎるのか、才能にムラがあったのか。


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