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from: consolationsさん
2009年08月12日 07時24分06秒
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マーラー交響曲第6番「悲劇的」・・・私は悲劇的には聴こえない
複数のライナーノーツを読むと、興味深いことに、この作品に対して二つの逆のとらえ方が書いてあります。
①妻アルマの回想の言葉から、「交響曲第6番は、最も深い失望に包まれている。」
身近にいた人の言葉だけに、そうかなとも思います。
一方
②マーラーが作曲としても、日常の暮らしからも、比較的安定していた1903年から1905年に作られた作品で、
そもそも、「悲劇的」という、標題も初演時から言われてはいるが、マーラー自身の命名かは定かではない。
→私の意見は、後者②で、理由は
まず第1楽章を聴いてみると、勇ましい行進曲風に始まることからも、私には、「悲劇的」には聴こえません。
それに、悲劇的というなら、第1番から第9番までの多くの作品に共通して言えることですし、何もこの第6番だけを特定して「悲劇的」というのも自然でないと思います。
ーー
結局、どの音楽解説者の意見も「悲劇的」という言葉にとらわれすぎていると感じます。
私は、まったく逆の感想・意見なので、音楽の本質をまだ、理解していないと、認めないといけないのかもしれません。
ただ、全体を通しての感想は、
運命の重圧からの闘争を描いているとは、思います。
「悲劇的運命との闘い」という言葉が、この音楽にふさわしいと思っています。
――
今回は、一般の評価・意見とは全く逆ですが、自分の思っているとおり書きました。
この第6番は、聴くに際しては、少し難易度が高いです。
声楽なしの交響曲は、第1番、5、6、7,9番ですが、
第1→5→7番の順に聴いた後に、第6番に手を出すのが良いと思います。
第7番は、「夜の歌」といって、かなり独創的な作品なので、第7番のほうが、まだ理解しやすいです。
――
そもそも、第6、7,8は、正味、理解するのが難しい曲です。
私のケースで言うと、CDを購入して、1回目聴いても ? で、さっぱり理解できませんでした。何十回と聴くうちにようやく、徐々に分かってくるものですので、もし興味を持って、聴く際にも、長いスパンでとらえてください。
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今回の記載は、
ブーレーズ指揮 ウィーンフィルハーモニー と
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコフィルハーモニーを主に聴いて、書きました。
ノイマンの指揮は、ぬくもりがあるので好きです。音全体がまろやかなのです。-
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