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from: consolationsさん
2009年08月12日 11時50分07秒
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マーラー 交響曲第9番…幽玄・彼岸の音楽
初めて聴いたとき、東洋的な竹が頭に浮かびました。音楽はよどみなく流れ、流され行く先は、彼岸の彼方であることは、明白です。
そして、最終楽章のアダージョの最後の最後は、鳴った音が小さくなって、小さくなって諦観の念で、終わります。
音楽を聴く、芸術に触れるという範囲を飛び越えて、一人の人生の最期の境地に立ち会うという錯覚におちいります。
第1楽章 ハープやホルンが、序奏で、最初の動機を示します。私は、ここで、水墨画で書かれた竹が頭に浮かびました。
アルバン・ベルクは「マーラーの書いた最も美しい音楽」と評しています。
同感です。本当に美しい、美しいだけでなく厳しさもある、だから余計に美しい。
聴くだけで、心が締め付けられそうになります。
第2楽章 スケルツオ 民族音楽風で、気分を楽にして、聴ける曲です。
第3楽章 第4楽章で、静の世界に入るための音楽で、若干、動 の音楽といえると思います。
第4楽章 マーラーが最後に振り絞るように、書いていますが、根底にあるのは、諦観の念です。これに、あらがったり、超えようとすることは、無理です。
でも、誰しもに訪れる最期は、口惜しいが、あきらめざるを得ないという感情・気持ちは、聴いていて、痛々しくも、悲しいほど伝わってきます。
ある一線の覚悟があって、書ける音楽です。
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ルドルフ・バルシャイ指揮 モウクワ放送交響楽団
カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー を聴き、書きました。
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この音楽は、マーラー交響曲を聴く最後に聴くことをお薦めします。
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私は、21歳のころ、アバド指揮・ベルリンフィルの演奏会に行きました。冒頭始まった瞬間、あまりの音楽の持つ力に圧倒され、息がつまりそうでした。
そして、最後、終わりに近づくにつれ、だんだんさみしい気持ちになり、最後音が終わる時、頭がボーと、して腰が立たなくなりました。
音楽が持つ力は、すさまじいものがあります。それを伝えたく、書いた次第です。
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やっと、マーラーの交響曲が終わったと思いましたが、第10番があることを忘れていました。
第10番の一部だけ書き、マーラーは最期を迎えます。-
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