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  • from: consolationsさん

    2009年08月16日 08時20分58秒

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    ブルックナー 交響曲第9番 … 未完の最後の作品

    第1楽章 「神秘的に」
     弦楽器が弱い音で、テーマを奏でます。
    (当然他の作曲家も同様ですが、)最初に交響曲のテーマを持ってきて、これからこういう音楽が始まるという幕開けが、特にブルックナーは、顕著な気がします。
     
    おごそかな音楽です。盛り上がる個所もあり、その際にも、4分の1歩ずつためて、一気に舞い上がるという印象です。

    楽器は、むき出しで鳴っている個所があるのに、他の楽器とバランス良く、調和がとれているように聞こえ、それがブルックナーの音楽だと思います。
    私は、第1楽章がこの3つの楽章では、一番好きです。


    第2楽章 
      おどろおどろしい音楽です。この作曲家もこういう作品を書くのかと、改めて聴いて思いました。


    第3楽章
    ブルックナーが作曲した最後の楽章、音楽ですが、あまり、特別「これが最後か」と印象は持ちません。
    粛々と前進している印象の音楽です。

    ――
    交響曲第7番以降が、ブルックナーの円熟だという人もいます。
    第3番、第5番を聴いても、円熟期の作品と同様に、私には、作曲水準が高いと感じ、同じように聞こえます。逆を返せば、第3番時点で、もう作曲技法を会得していたということだと思います。


    ――個人的な聴き方
    昼寝とはいかないまでも、うたたね程度の時、ブルクナーを聴くと、非常に美しく聞こえます。これは、ブルックナーの音楽は、感情・日常(酒とか、死の恐怖)を歌った音楽でなく、純粋な音楽だからだと思います。宗教的な荘厳さ、彼の信仰心を否定しているのでは、ありません。念のため…

    曲が難しいので、半意識の方が、余計なことを考えず、聴けるのかも。
    ――
    オイゲン・ヨッフム指揮、ドレスデン国立管弦楽団を聴いています。ノヴァーク版です。
    さすがに、熟練した指揮者だけに、音楽と対等に付き合えるだけの度量を感じます。
    天空にある音を鳴らそうと、必死になっているのではなく、作品をあくまで音楽としてとらえ、ドレスデン国立管弦楽団を、うまく、御していると感じます。その結果、音楽が鳴っているという演奏です。

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