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from: consolationsさん
2009年08月17日 08時18分06秒
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ブルックナー 交響曲第3番 …アーノンクールの指揮
ニコラウス・アーノンクール指揮 ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏を聴き、書いています。
このライナーノーツは、指揮者の分析コメント、質問集が掲載されていて、非常に面白いです。
どういう考えで、指揮に臨んだかが、わかり、難曲の理解の助けになるからです。
アーノンクールが語るには、「ブルックナーが何を意図していたのかを見抜くには非常に厳しい」
→指揮者ですら、難しいのです。アーノンクールは正直ですね。わかったようなコメントを書くと、すぐバレ、しらけます。 単なる、CDの聴き手でも、作曲者が何を意図していたかなんて、雲をつかむ話なので、彼のコメントは、親近感がわきます。
「ブルックナーの意図」の難しさにつき、具体的にアーノンクールが指摘している点は、
①極端に自信過剰な点と、非常に内気な性格
②すぐ指揮者に難しい点があると、簡単に変更、改訂しまうこと
③それが、作曲者が自信を持って改訂したのか、卑屈さから改訂したのか、見抜くのが非常に難しい
――
以上を踏まえ、交響曲3番について、書きます。
まず、この曲は、ワーグナーに献呈されていることから、正式標題ではありませんが、「ワーグナー」と呼ばれることもあります。ブルックナーがワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」「ニュルンベルグのマイスタージンガー」から、引用し、尊敬するワーグナーに捧げたからです。
ここでも、面白い話があり、バイロイトに直接、楽譜を持参、(交響曲第2番 と 第3番)訪問し、ワーグナーに見せ、献呈を承認してもらうのですが、ブルックナーは、有頂天になって、第2番か3番どちらを承認してもらったか、忘れ、翌日確認するのです。
抜け目だらけの性格というか、人間的というか、不思議な人です。
――
第1楽章は、 そのような抜け目のある人が創ったとは思えないほど、トランペットで始まる、自信あふれるすばらしい曲です。
楽章全体、作品全体を通じて言えることですが、ブルックーが、オルガンの名手であったことは、この作曲家の作品創作の、大きなカギだと思います。昔のオルガン曲にも精通していたようですし、そうしたことが、これら神がかり的な交響曲群を創ることが出来たのでしょう。-
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