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from: consolationsさん
2009年10月09日 02時59分31秒
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レスピーギ…イタリア音楽復古主義者 「ローマの祭」
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)は、ローマの歴史と伝統を熟知した人でした。
ボローニャでヴァイオリンと作曲を学んだ後、ロシア留学し、リムスキー・コルサコフに師事します。オーケストラに色彩感があるのは、師の影響が強いからです。
古代ローマ帝国は、アジア・アフリカ・ヨーロッパに及ぶ一大世界国家を築き、こうした歴史・政治・土木技術等は、作家、塩野七生さんの文庫本で詳しく知ることが出来ます。この単行本は、もう30巻を超え、非常に面白いです。是非お薦めします。
レスピーギは、古都ローマの栄光を3つの視点でとらえ、音楽にしました。
「噴水」「松」を取り上げたのち、「ローマの祭」は、4つの有名な祭りを題材にしています。1928年 49歳の作品です。初演はトスカニーニ、ニューヨークフィルハーモニーで行われました。
1.チルチェンセス
大円形劇場で、暴君ネロが、民主を集めて行った祭です。
一番有名な曲かもしれません。オーケストラの豪華絢爛たる音を聴くことが出来ます。導入部は大観衆の喧騒を表現しています。次に、遅く重々しくなり、信仰の動機が提示されます。
2.50年祭
50年に一度の法王大赦の日、巡礼者が法王居住のローマに向かう様子を描く、讃美歌の響きです。讃美歌の旋律は、クラリネットとファゴットにより奏でられます。
鐘の音が、とても印象的です。「ディーン」という祈りの音です。
ベルリオーズの幻想交響曲の怒りの日のパラフレーズにでてくる、鐘の音とは趣が全く異なります。
鐘の後、ホルンが、法王をたたえるように曲は終わります。
3. 10月祭
ぶどう収穫を祝う祭りを描いたもので、ノスタルジックな静かな曲ですが、いったん盛り上がった後、マンドリンがセレナードを奏でます。最後は、鈴の音色で終わります。
4.主顕祭
救世主の降誕を祝う祭りで、祭りの夜のにぎわいを音にしています。農民の歌、踊る人、が描写されています。結構にぎわいに満ちた、むちゃくちゃな曲です。
がやがや感いっぱいのにぎわいで幕を閉じます。
以上、ローマ三部作を取り上げましたが、レスピーギは、イタリア音楽復古主義者の一面が大きく、この三部作とは全く感触の異なる、古典的な名曲があります。
これはかなりの名曲です。「リュートのための古風な舞曲とアリア」
別人の作品かと思わせるほどです。また紹介します。-
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