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  • from: consolationsさん

    2009年10月11日 14時57分28秒

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    シューマン アベッグ変奏曲 作品1

    シューマンは最初、ライプツィヒの大学で法律を勉強していましたが、にぎやかさがはだにあわず、
    静かなハイデルベルクの大学に移ります。

    この土地でシューマンほどピアノが弾ける人も少なかったため、音楽愛好家の集いで、重宝がられ、演奏しました。

     その愛好家仲間の友人が夢中になっていた女性に、
    メタ・アベッグというひとがいて、それをヒントに、この曲を20歳の時、1830年に作曲しました。
     「アベッグの名前に基づく主題によるピアノのための変奏曲」
    は、シューマンが初めて出版できた作品です。

    当然、シューマンも好意を抱いていたと思います。曲の題材にするほどですから。

    楽譜出版は、大変うれしかったようで、親類への手紙で、作曲家になれた喜び、希望、広い世界に船出したようだと 書き示しています。

    アベッグとは、
    ABEGGのつづりを、ドイツ語の音名に読み替えると、
    A(イ)、B(変ロ)E(ホ)G(ト)G(ト)という旋律が生まれます。これがテーマ曲に使われています。
    曲は テーマと 4つの変奏曲、フィナーレから構成されていています。

    この曲の作曲の規則に外れた書法は、当時の保守的な音楽家には、異質に思われたようです。

    感想:短い曲ですが、明るい感じのするテーマ曲ではじまり、
    変奏曲は、結構きらびやかな演奏効果を狙っています。テンポを上げたりと、縦横に駆け巡る印象です。弾くには結構な技術が必要です。

    ーー
    クララ・ハスキルの演奏で聴いています。ルーマニアのピアニストで、コルトーとフォーレに学びました。格調ある (といっても敷居が高いというほどでもない) 暖かみのある演奏です。
    ハスキルのモーツアルト、ヴァイオリンソナタや、ピアノ協奏曲を聴くと、並みのピアニストではないのが分かります。一味違います。

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