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  • from: consolationsさん

    2009年10月25日 14時53分40秒

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    ラ・ヴァルス…ラベルの管弦楽曲

    朝一番、マジックバトンさんの記載を見てから、作曲家ラベルの管弦楽曲を、ラ・ヴァルス を中心に、一通り聴いていました。
     ラベルの代表的な管弦楽曲は、
    ・スペイン狂詩曲 ・バレエ《マ・メール・ロワ》
    ・亡き王女のためのパヴァーヌ  ・海原の小舟 ・道化師の朝の歌


    ―中でも、有名な「ラ・ヴァルス」― 
    意味は、フランス語の「ワルツ」のことです。
    この曲には、「管弦楽のための舞踊詩」の副題がついていて、作曲者のスコアには、
    「渦巻く雲の切れ間から、ワルツを踊る人々が見える。雲は去っていき、踊る人々とホールが見える。」
    と書かれていることから、ワルツを幻想的に扱った曲といえるでしょう。

    ――
    作曲の経緯はこうです。 
    ロシア舞踏団主宰者 ディアギレフの依頼により、1919年頃作曲。 しかし、ディアギレフは、舞踏団の曲として採用せず、二人は絶交。  1920年に初演され好評を博した。

    ――
    > 最近、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴き比べしています。
    > たいへん表現が難しい曲なのですが、はまると名演奏になる曲のような気がしていろいろ聴いてみました。

    →おっしる通り確かに、この曲を聴いて、いいなあと思っても、文字に表しにくいです。私も前回、ボレロのコメント以降、それまであまり聴いていなかったこの曲を、何回も聴いていました。
     おどろくことに、私は、3種類の演奏を聴き比べしていましたが、マジックバトンさんの所有演奏とは、1枚もかぶっていないことです。それだけ、名曲の名演奏探しの醍醐味があると思います。

    ①〜⑦はマジックバトンさんのコメント、
    ●⑧〜●⑩は私のコメントを記載します。
    私、consolationsのコメントは → で表します。
    ――――
     マジックバトンさん曰く、
    「私個人としては①、②、③がおすすめです。同じフランス音楽でもいろんなアプローチの仕方があって楽しめます。」

    ①デュトワ/モントリオール交響楽団(FOOL-23002)
     非常に細やかで、ゆきとどいた演奏です。驚くような表現はないものの、するべきことをしっかりこなした名演奏だと思います。

     →デュトワが指揮するフランス音楽は、他の演奏、サンサーンスなどを聴いても色彩感があり、安定しています。魔法的ともいえるラベルの管弦楽曲を聴くには、定評あるデュトワの演奏がいいと思い、私も聴いてみたいと思います。


    ②マゼール/フランス国立管弦楽団(30DC707)
     細かなニュアンスが多少大きめになっています。ゆったりしたところとそうでないところのメリハリの効いた演奏だと思います。
     
     →●⑧マゼール/ウィーンフィルハーモニー盤 でも、
      表現は大きめで、こちらは、楽団に音運びをまかせている感じも受けます。フランス音楽という枠をいったん離れて聴くには、いいかもしれません。十分典雅さは表現されています。


    ③ミュンシュ/ボストン交響楽団(BVCC-38462)
     リズムセクションが安定しており、安心して聴けます。歌う表現はインテンポのなかで帳尻が合わされています。
     
     →ミュンシュのボストン交響楽団のベルリーオーズは、聴いたことがありますが、ラベルでもどんな味を出すのか聴いてみたいです。


    ④マルティノン/シカゴ交響楽団(TWCL-3012)
     ワルツの部分はかなり速いテンポで進みます。多少はやすぎる感もあるかなあ。

      →はやすぎる感というのが意外です。ゆったりのイメージがありますが。


    ⑤パレー/デトロイト交響楽団(475 6268)
     こちらもワルツの部分が速いテンポです。勢いはありますが多少アバウトな感もうけます。ゆったりしたところは全般に音が軽めです。

    →パレーの演奏は、マーキュリーとういうレーベルからフランスオペラ序曲集、シャブリエ、ルーセルなどが出ており、多少ゴツゴツ感がありますが、いい味出していますよね。
    パレー/デトロイト交響楽団の演奏は楽しめそうです。


    ⑥バーンスタイン/フランス国立管弦楽団(SRCR1519)
     指揮者はゆったりと進めたいけれどもオーケストラはゆったりしきれていないような印象を受けます。もったいない演奏だと思います。
     
    →どういう演奏なのか、想像がつきません。
    指揮者、オーケストラの組み合わせは面白いと思います。


    ⑦ブーレーズ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(UCCG3779/80)
     表現は劇的というか、目を引かせるものはあるのですが、フランス音楽の雰囲気ががあまりしません。
     
    →今、世間で評判が高く、手固いのは、当演奏だと思います。
    音作りは最高の出来でしょうね。


     ●⑨クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団
      フランス音楽の洗練さをもって、ワルツを奏でた演奏です。盛り上がるところは盛り上がり、聴かせどころはきかせる、温かいぬくもりも感じることの出来る1枚です。


     ●⑩ジョルジュ・プレートル/フランス国立管弦楽団
      総合的に中庸の演奏です。少しくすんだ音。そうした音が好みの人には良いかも。
    ーー

    以上、10の感想をふまえ、これから聴いてみようかなという人には、マジックバトンさんの意見を参考に、

     また私は、●⑨クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団 ・ ①デュトワ/モントリオール交響楽団が、いいかなとおもいます。
    いかがでしょうか。

    この曲は、舞踏会の舞曲であり、聴きやすいとは思うのですが、音楽の奥が深いです。
     
     これらのコメントを含めて、他にもこの演奏が良かった!というご意見があれば、どしどしコメントください。

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