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from: consolationsさん
2009年10月31日 06時13分13秒
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シューマン ピアノ曲「幻想小曲集」…7曲からなるまさに幻想の曲
ロベルト・シューマン(1810-1856)は、ピアノで無理な練習をしたため指を痛め、ピアニストの道を断念し、作曲に集中した1830年から、クララと結婚する10年間にピアノ曲の主な作品が書かれています。
幻想小曲集も1837年、27歳、クララとひそかに婚約した時期の作品で、独立した8曲から構成されていますが、通して聴くと、まとまりがあり、すごく詩的な作品で、魅力があります。
シューマンの小品集は「子供の情景」がありますが、それに似ています。ばらばらの作品でありながら、有機的にまとまりがあります。感覚で、そう感じます。
1.夕べに
静かな心の内面を、夕ぐれのなんともいえない雰囲気に託したような曲です。
2、飛翔
速いテンポの曲で、情熱あふれる曲です。 鳥でも飛び立つには、「ため」が必要ですが、その「ため」にも時間をかけ、大きく羽ばたくイメージが浮かびます。
3、なぜに
最初に奏でられる問いかけの旋律が、ぐるぐるまわる曲です。自問自答しても答えが、よく分からない。少し考えるがやはり分からない。そのような曲です。
間奏曲のように、少し、ここで一区切りつけています。
4、きまぐれ
階段を上るように、盛り上がっていきます。
5、夜に
この曲集で一番私が好きな曲。シューマンはクララに宛てた手紙で、
「灯台にいる恋人を求めて海を泳いでいく男の伝説」が浮かぶとしたためました。
夜の妖しさと、情熱的でありながら、抑制のきいた曲。
6、寓話
リズミカル かつコミカルな曲。中間部でシューマンらしさが表れる曲です。
7、夢のもつれ
軽やかなパッセージで、生き生きとした曲。
8、歌の終り
作品 「謝肉祭」の冒頭のモチーフが織り込まれています。最後を締めくくるにふさわしく、土台がしっかりしていていながらも、イマジネーションに富んだ着想。
――
シューマン のピアノ曲は、ショパンとまた違った魅力があります。
ショパンは音楽そのものに、音楽を語らしめます。一方、
シューマンは、音楽だけでせまるのではなく、どこか、文学的、 心の内省(声)を問いかける印象を持ちます。
――
ルービンシュタインの演奏で聴いています。
1.夕べに は、心穏やかに、弾いています。
ショパンの演奏で誰がお薦めかと尋ねられたら、まよわず、ルービンシュタインをあげます。
一番の魅力は、演奏が前面に出ずに、作品の内声を、音に託せる演奏家だからです。
シューマンの演奏でも、同様で、ルービンシュタインの持ち味が、出ています。-
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