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  • from: consolationsさん

    2009年11月05日 22時41分38秒

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    ブラームス 弦楽六重奏曲 第1番の第2楽章

     ブラームスの音楽は、とても好きな人と、ちょっと苦手な人にわかれる傾向があるのかな と思っています。

    例えば、レクイエムにしても、モーツァルト、ベルリオーズ、フォーレ、ヴェルディが好き という方々がいるとしても、
    「ドイツ・レクイエム」は、すこし、奥ばったところに存在する印象です。

    ピアノ曲も、ソナタが3曲ありますが、あまり有名ではありません。間奏曲は、よく取り上げられます。

    交響曲は4曲ありますが、初めの第1番から、超ド級の作品を作ったので、2,3,4と成長の軌跡はたどれません。同じ水準の名曲ぞろいです。

    室内楽曲では、ヴァイオリン・ソナタ 「雨の歌」は、抑制をきかせつつ、歌うという意味では、代表作といえるかもしれません。


    今回取り上げる弦楽六重奏曲 第1番は、編成で言うと、ヴァイオリン 2、ヴィオラ 2、チェロ 2 です。

    弦楽四重奏曲に、テノールの第2ヴィオラ と バスの第2チェロが加わり、音に厚みが出ます。

    ドヴォルザーク 、テャイコフスキーも作曲していますが、豊潤で内容の詰まった作品は、あるいは、聴きやすさの点では、ブラームスだと、まずは思います。


    ブラームスの2曲ある六重奏曲は、3曲の四重奏曲より、早い時期の作品です。

    今回は、その中でも第1番 第2楽章を取り上げます。

    この雄大かつ、ブラームス特有の、厚みのある音楽が、6つの楽器で、作られていると思うと、音楽の深みを感じます。

     根底にあるのは、バッハ、シューベルト、ベートーヴェンを経てからの音楽で、偉大な音楽家たちの、持ち味を吸収し、それに、ブラームス独自の、「らしさ」を付け足したようにも感じます。が、やはり、「ブラームスの世界」を強く意識させられます。

    一言でいうと、品格を備え、威厳さえも感じさせる音楽です。

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