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from: consolationsさん
2009年11月28日 18時00分43秒
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ピアノ協奏曲の名曲 シューマン
ピアノ協奏曲は、聴いていて心地よい曲が多いですが、その中でも異彩を放つ名曲があります。
シューマンのピアノ協奏曲イ短調。
1841年に完成させた「ピアノと管弦楽曲のための幻想曲」を第1楽章に用いて、4年後に2楽章を追加創作し、3楽章のコンチェルトを完成させました。
第1楽章
オーボエのやわらかいメロディで、始まり、ピアノが、オーケストラの伴奏にとけこみながらも、ロマンあふれる曲を奏でます。
クラシック音楽というジャンルをこの際、はずして、音楽一般の中でとらえたとしても、これほど聴き手の心を魅了する音楽はないと思います。
第2楽章 「間奏曲」緩除楽章。おおらかな調べです。
第3楽章 リズミカルな舞曲調の曲です。随所にロマンがあふれ、かけめぐるような展開をみせます。
なぜこの曲がこれほど「いいなあ」と思うか。
1.曲自体分かりやすく、感情に直接響いてくる
2.オーケストラとピアノの掛け合いが絶妙
3.ピアノ部分だけを聴いても、メロディが豊か
では、これほどの名曲をどのオーケストラ、指揮者、ピアニストで聴いたらいいか
一言で言うと、名演奏、名盤ぞろいです。
①カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 リパッティ(pf)
リパッティは、ショパンのワルツ集の名演がありますが、このシューマンでも、渾身の力を注いだ演奏を聴かせてくれます。
このリパッティが紡ぎだすピアノの音色は、けっこうがっしりしていて、骨太です。
曲にスピード感、カラヤンの影響もあってか、推進力があります。
②サー・コリン・デイヴィス指揮 ボストン交響楽団、アラウ
大枠、大観を見据えた、ちょっと大味な演奏。
③ジュリーニ指揮 シカゴ交響楽団 ルービンシュタイン
一音一音、いつくしむように、弾かれた名演奏。どの瞬間をとらえても、しっとり感のある、艶のある演奏。音の粒がとてもきれい。結構お気に入りです。
④プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団 ルプー
きらびやかさより抒情性に重点を置いた演奏、繊細な音を聴きたいときにはいいかも
⑤クーベリック バイエルン交響楽団 ケンプ
出だし、多少、オケに、ごつごつ感がある演奏。ゆったりとテンポを取った演奏。ケンプを聴くには良い1枚かも
⑥ロストロポーヴィチ ワシントン・ナショナル交響楽団 アルゲリッチ
しっかりしたオケに支えられ、アルゲリッチは持ち前のセンスの良さで前向きに攻めます。とはいえプロコフィエフの協奏曲で見せるような野性的な感じはしません。曲の性質上だからでしょうか。
これも、聴かせてくれます。
⑦マタチッチ指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団 リヒテル
この演奏は、重厚でありながら、繊細、曲の特色をこれ以上望めないくらいに表現した名演奏だと思います。
やはり、リヒテルは、ただものではないと実感できる1枚
リヒテルは、基本独学で、ピアノを習得した稀有な人です。
巨匠を聴く の一言に尽きます。
⑧カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー ツィマーマン
曲の構成を明確に理知的でありながら、豪華絢爛かつ、聴かせどころの要所もしっかりおさえた、総合力では、一番とも思える演奏。指揮者、オケ、ソリストの調和が一体となった名演です。
一度は耳にしたことのある名曲です。どの演奏も聴きこむほどに発見があることでしょう。
曲の確認用 第1楽章 (リパッティ)
http://www.youtube.com/watch?v=G-OMbkegi9Y&feature=related-
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