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  • from: consolationsさん

    2009年12月13日 18時53分34秒

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    ピアノ協奏曲第1番 バルトーク…ピアノの打楽器的な響き

     ピアノの演奏会に行って思うことは、ピアノという楽器は、打楽器の要素が大きいということです。ホール規模にもよりますが、演奏者は、広いホールなら音を鳴らすため、格闘技でもしているようにも見えます。
     少し前に聴いた、ヴェートーベンのソナタでは、古典派の曲なのに、優雅どころか、演奏する様は、まさにそうでした。

    しかし、打楽器と一言で片づけるのは、詩情なメロディを奏でる曲もあり、どうかとも思います。クラヴィコードから見ると進化した、まあ不思議な楽器です。

     前回紹介したシューマンのピアノ協奏曲は、グリーグのそれと同様ロマン派の雄ですが、一方、打楽器としての響きが心地よく聞こえる曲もあります。

    プロコフィエフやバルトークのピアノ協奏曲です。

    バルトークは、ピアノ協奏曲を3曲作り、
    第1番は、1926年に完成し、バルトークのピアノ、フルトヴェングラーの指揮で初演されました。

     実は結構この曲をふだんから聴いていまして、MP3にも取りこんでいます。甘いロマン派のメロディに食傷気味の時、よく聴いています。

     バルトークはピアノ独奏曲もあり、その中には、民謡などを直接取りいれた曲も結構あります。それら曲も素晴らしいですが、
     ピアノを打楽器的に使ったこの曲は、スピード感にあふれています。ピアノの響きは、古典派、ロマン派にない斬新な響きがします。

     張りつめた感じが全曲を通してあるのですが、イメージでいうと、「スコーン」と抜けたような感覚をもちます。
    この一種独特な感じが、ある意味20世紀の音楽、前衛といわれながらも後世に残る作品の特徴ではないかと思います。

     かつては現代音楽であった「管弦楽のための協奏曲」なども、とうに古典です。


     最近、購入したメシアンの作品全集も、そんなに違和感なく聴けます。まあ演奏会で聴いていれば、面食らうでしょうが、
     ベートーヴェンもその時は、同世代の音楽だった訳ですし。
     とはいえ、メシアンの響きを、時には抵抗感を持って聴いていますが、そのうち慣れると思っています。

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