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from: consolationsさん
2010年11月28日 13時38分56秒
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マーラー 交響曲 第6番 《悲劇的》第3楽章
複数のライナーノーツを読むと、興味深いことに、この作品に対して二つの逆のとらえ方が書いてあります。
①妻アルマの回想の言葉から、「交響曲第6番は、最も深い失望に包まれている。」
身近にいた人の言葉だけに、そうかなとも思います。
一方
②マーラーが作曲としても、日常の暮らしからも、比較的安定していた1903年から1905年に作られた作品で、
そもそも、「悲劇的」という、標題も初演時から言われてはいるが、マーラー自身の命名かは定かではない。
→私の意見は、後者②で、理由は
まず第1楽章を聴いてみると、勇ましい行進曲風に始まることからも、私には、「悲劇的」には聴こえません。
それに、悲劇的というなら、第1番から第9番までの多くの作品に共通して言えることですし、何もこの第6番だけを特定して「悲劇的」というのも自然でないと思います。
ーー
結局、どの音楽解説者の意見も「悲劇的」という言葉にとらわれすぎていると感じます。
ただ、全体を通しての感想は、
運命の重圧からの闘争を描いているとは、思います。
「悲劇的運命との闘い」という言葉が、この音楽にふさわしいと思っています。
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そこで第3楽章についてです。ひとこと、この曲はまろやかで
美しい。「悲劇的運命との闘い」前の静けさというのでしょうか。
マーラーの交響曲でもこの部分だけ引っ張り出して良く聴いています。
当CDをお持ちの方は、この第3楽章を聴くだけでも新たな発見があると思います。
今回の記載は、
ブーレーズ指揮 ウィーンフィルハーモニー と
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコフィルハーモニーをベースに
最近出たジェイムス・レヴァイン指揮ロンドン交響楽団を聴いて書いています。
音が、多少くすみながらも、音像はとらえられていて、います。
(矛盾する表現ですが…)-
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