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from: consolationsさん
2010年12月10日 22時53分29秒
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トスティ イタリア歌曲
19世紀のイタリアでは、オペラが最高の盛り上がりを見せていた時期です。
オペラを作ってこそ、作曲者として認められる時代でした。
そうした世間の風潮に乗ることなく、ひたすら、わが道をいくで、活躍したのが、歌曲作曲家フランチェスコ・パオロ・トスティです。
ローマを根拠地として、作曲活動にいそしみました。
彼がナポリの音楽院で学び始めたのは、才能を認められた11歳のときでした。
1866年、20歳の時、故郷に戻り、オルガニストや指揮者を務めましたが、1870年代末にはローマに移住し、知識階級・上流階級の仲間入りを果たします。
そこで彼の才能を認めたのが、イタリア国王妃のマルゲリータで、宮廷の声楽教師と宮廷図書室の管理者に任命します。
間もなく、国際的に名声を得るようになって、29歳のときにロンドンにうつり、ヴィクトリア女王に引き立てられ、王宮付声楽教師に就任し、貴族の子女に音楽を教え、そのため、歌曲を次々創作していくのです。
70歳の生涯を通じて、500曲の歌曲を創り、抒情的な歌詞にそった、品格ある美しい曲を創りました。
とにかく、どの曲をきいても、実に、高潔さ、洗練さがあり、上流階級のサロンを対象にしていたからでしょう。ただ世間に迎合するだけで、これら作品が創れるはずもなく、本人自身も、持って生まれた、人物的にも、音楽的にも品格があったのでしょう。
日本を代表するソプラノ 松本美和子さんの歌声で聴いています。歌の核心にせまる洞察力と、知的でありながらも、それを感じさせない、表現力です。
こうした小品を聴くと本当に心が洗われるようで、音楽は美しいですし、内容も深いですし、折をみて、愛聴しています。 歌の題名も「朝のうた」「もう一度」「わたしを待たないで」「白い夜」「夜明けに」など、 じっくり、長く聴ける名曲です。
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http://www.youtube.com/watch?v=fUtg35gZS10&feature=fvw
アルフレッド・クラウスの歌でどうぞ-
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