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  • from: consolationsさん

    2010年12月13日 20時06分24秒

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    シューマン 交響曲第4番

    第1番「春」につぐ、2曲目の作品です。
    1841年初演時は、「交響的幻想曲」となっていましたが、すぐに出版はせず、
    観客の反応がいまいちだったことが理由です。

     その後、大幅な改訂(原曲にあったギターの削除や金管のオーケストラーションパートの修正→音色の効果、演奏指定など)を行い、10年後、1851年に「交響曲第4番」として世に出しましした。
     そのときすでに第2,3番が出版されていたため第4番目の作品となっています。
     全4楽章が続けて演奏されます。

    感想:交響曲として聴くと交響曲ですが、「交響的幻想曲」の色合いが強く感じられます。楽章の切れ目がないので、余計そのように感じるのでしょう。


     全4つの交響曲で、聴きやすさの点で、従来、第3→1→4→2番と考えていましたが、
     この第4番を何回か聴くにつれ、これは、メロディもあり、しっかりした曲ですが、一番シューマンらしい曲ではないかと思いようになりました。
    http://www.youtube.com/watch?v=ia9yf-U6AFU
    バーンスタインの演奏でどうぞ。雰囲気が良く出ています。


     この曲の演奏には、フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィルハーモニーの録音があり、つい最近、聴き、数回ききましたが、フルトヴェングラーは、大きな交響曲として、とらえていることに驚きました。
     他の演奏では、曲でときおりでてくる「シューマン特有の毒々しさ」を誇張していますが、前後の流れと一体化させ、曲全体を演奏しています。
     曲の木を見ながらも森を見据える演奏は、私のこの曲に対する感じ方も一変してしまいましたので、さすがだと思いました。

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