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  • from: consolationsさん

    2010年12月26日 10時50分31秒

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    ドビュッシー ピアノ曲「映像」 雰囲気を聴く

    ヴェートーベンのような曲でもないし、シューマンとも異なる。
    感性(喜び、悲しみといった感情)というか、それでもなく、
    聴いて、感じる音楽がドビュッシーだと思います。

    ドビュッシーは、ピアノにハンマーがついていることを、感じさせないことが重要と述べています。

    ピアノは、弦楽器であり、打楽器でもあるのが事実で、その構造を忘れさせる、音楽をさぐったのです。
    つまり、さまざまな和音を、化石を掘るように、探り当てたような気がします。

    だから、今聴いている「映像」という曲も、人が創った作品ですが、どこか、音の方が先にあったような妙な感覚におちいります。

     その音楽をパスカル・ロジェで聴いています。
    ピアノの楽器としての性能はここまであるのかと思います。
    音の形があるようで、ないような雰囲気。まさにドビュッシーの音楽です。


    映像 第1集
    Ⅰ 水に映る影
     月を眺めていると美しいですよね、でも水面に映る月は、ゆれがあり、その微妙な美しさを表現していると思います。月本来の美しさ凌駕する、虚像を眺めるということです。
    http://www.youtube.com/watch?v=aPBox5Iq2IM
    ↑ベロフの演奏

    Ⅱ ラモーをたたえて
     なにかゆっくり、のっそり時間の経過に反するような、足跡を残さないというか、先ほど聴いていた音楽は、もう次の瞬間には消え入り、新しいコードで、展開が始まります。聴くのではありません。感じるのです。音楽が雰囲気を作ります

    Ⅲ 動き
     彫刻で、何かを掘るのですが、もう、完成形は出来ていて、遺跡の遺物探しのような感じですか。
     動きある音楽ですが、動きではなく、静止の反対の動き。だから静止状態を表現しています

    第2集

    Ⅰ 葉ずえを渡る鐘
     題名が意味不明ですよね、題名より、音楽の透明感を聴きましょう。単に弾くだけで、この音楽は再構築できません。ペダルの使用により、浮いた感じで、完全に音の線が聞こえません。絵を見るようです。

    Ⅱ 荒れた寺にかかる月
     寺がメインなのか月を表現しているのか。というあたりでしょうか。月がでていることは夜ですが、しいて言うなら、荒れた寺、それも霧でかすんだ寺を、月の光で少し離れて、見ている。

     でも、見ている人がいるのか…
     荒れた寺と月 自体が音楽を表現している気がします。

    Ⅲ 金色の魚
     日本のうるし絵の金色の魚が題材です。
     描かれた魚が、泳いでいる様子でしょう。ゆっくり泳ぐのでなく、結構、すいすい泳いでいます。
     特に魚の曲とは思いません。

    ミケランジェリの演奏も水晶のようでいいですが、ロジェのピアノも美しいです。

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