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  • from: consolationsさん

    2011年01月07日 19時41分16秒

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    マーラー 作詞も手掛けた作品 カンタータ「嘆きの歌」  

    マーラーは、17歳の時、「嘆きの歌」の歌詞を書きました。

    自分で作曲する詩を作るなんて、なかなかなものです。初めは歌劇として構想したようですが、それは頓挫して、この作品が出来ました。

    歌詞の内容はドイツ中世文学の影響が垣間見える内容です。
    美しい女王の愛をめぐる悲劇的な話です。


    半年後、1879年、嘆きの歌の作曲を開始します。このメルヘンチックな曲の作曲に1年近くかかります。

     そして、1881年に開催されたヴェートーベンコンクールに応募しますが、認められませんでした。審査員はブラームス、ハンスリックの保守派と、ゴルドマルクでした。
     
    ゴルドマルクは後々、後悔しています。「技術的なものを評価すべきか、未完の才能を評価すべきかと」
     
    1893年にこの曲の改訂に取り組んだ時も、「管弦楽法においてさえ変更すべき点はなし」とマーラーは自信満々で語っています。「私の作品1」と呼んだ自信作だけあり、後に続く交響曲の片りんをかもしだしています。
       
     曲を聴くと 交響曲第1番「巨人」の前に書かれた、学生の作品かと思うほど完成度が高いです。
    3部構成からなり、


    第1部 森のメルヒェン(物語) 
     王女が、森に咲く赤い花を見つけてきた者と結婚し、王座につけようと告げます。
     王女の心を得るために兄弟が、王女にプレゼントする花を探し森に行く。弟が見つけますが、兄は、弟をあやめ、花を奪い、王女に求婚する。

    第2部 吟遊詩人
    森の中を通りかかった詩人が、白い骨を見つけ、その弟の骨で、笛を作る。笛は恐ろしい話を告げる。

    第3部 婚礼の出来事
     婚礼の場で、詩人はは笛を吹く、すると、笛は恐ろしい状況を語りだします。王は狂乱し、王女は倒れ、混乱のうちに城は崩れ落ちます。

    タワーレコードとソニークラシカルのコラボで発売された
    ブーレーズ指揮、ロンドン交響楽団で聴いています。

    マーラーの交響曲を一通り聴いた頃、この作品を知りました。
    R.シュトラウスと(確か)同年生まれのマーラーの交響曲は本当に音楽を聴く楽しみを聴き手に与えてくれます。

    「大地の歌」もまた、リュツケルトによる5つの歌曲もじっくり聴いていきたく思います。


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