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from: consolationsさん
2011年02月20日 04時22分52秒
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バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻
りんださん コメントありがとうございます。
ポリーニ、アシュケナージともに第1巻のCDを出していますね。
ポリーニがバッハを初録音したのは、67歳という円熟の時を迎えてからでした。
またアシュケナージもショパン、ラフマニノフを中心に録音していましたが、ついにバッハの境地に足を踏み入れ、パルティータ全集も出しましたね。
バレンボイムが平均律を弾いていることは知りませんでした。聴いてみる価値は十分ありますね。
ゴルドベルク変奏曲はよく聴いており、ゆっくりしたテンポでかみしめるように奏でていますね。
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以前、ポリーニの弾く平均律クラヴィーアが世に出た時、発売日に購入し、喜び勇んで聴きました。その時記載した内容をベースに、
今の考え等も加味しました。以下…
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バッハの鍵盤音楽を弾くには、たとえば、ショパンのエチュードとは、また別の技術もさることながら、音楽への深い造詣が必要です。
特に、平均律クラヴィーア曲集第1巻は、西洋音楽の最も基本的で普遍的な作品であると思います。弾き手には、深い思索と表現力が必要です。
数多くの、演奏者 ピアニストが取り組んできました。傑作中の傑作です。
そもそも、「平均律」とは、オクターブを12の半音に等分する音律論のことで、これにより、各音の音程関係を変えずに、どの調へも移行することが出来る、すぐれた調律方法です。調律が固定されている鍵盤には、大きな利点があるわけです。
(若干の音の協和が犠牲にはなってはいますが)
平均律クラヴィーア曲集第1巻は、バッハが創作した最も代表的な鍵盤楽器のための作品で、
ケーテンの宮廷楽長を務めていた1722年に完成しました。
12の長調と12の短調からなる「24の前奏曲とフーガ」から成立しています。
歴史上初めて、24の調を使い切ったのです。
19世紀の指揮者、ハンス・フォン・ビューローが、音楽の「旧約聖書」に、ヴェートーベンのピアノソナタを「新約聖書」に例えたことからも、作品の偉大さが分かります。
この曲集は、もともと、音楽を学ぶ人のための作品として書かれたもので、少年時代のヴェートーベンもこの曲集で、クラヴィーアの腕を磨きました。
とはいえ、学習教材であることの域を超え、前奏曲とフーガ というバロック時代の形式が、極限まで追求され、バッハのフーガ技法が卓越した形で、創作されており、音楽的内容を含んだ 芸術的な面を重視する必要があると思います。
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第1番 ハ長調 分散和音のみで音楽が構成され、音響世界の3和音 (それは三位一体の模倣です) の美しい曲です。
グノーのアヴェマリアのフルートの伴奏曲にもなっている有名曲です。
私は、この曲を弾く際のイメージとして、泉が湧きあがるごとく、でも軽やかに、どの音にも意味を持たせ、いつくしむように惹きます。
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平均律、バッハを多少なりともうまく奏でるコツがあるとすれば、「技巧はさることながら、声部をはっきり意識し、かつ、1曲全体を森として見て弾こう」 と、そう頭に入れながら、私なりに考えています。-
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