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from: consolationsさん
2011年07月24日 21時44分58秒
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第1番…グロテスク交響曲
スケルッツオの第2楽章を聴くと、作曲者自身が「グロテスク交響曲」と呼んだのも分かる気がします。
1926年5月12日、ニコライ・マリコによる初演されたレニングラード音楽院作曲科時の作品です。
曲を聴くと、保守的な部分と先進的な要素が入り混じり、独特の音楽として聴こえます。
私はマーラー作品については、よく取り上げていますがショスタコーヴィッチは、これが最初かもしれません。聴いてはいるのですが、人物像の謎、歴史の背景を考えると簡単にはコメント出来ないでいました。
1925年19歳の時に完成した作品は、大成功を収め、
「ソ連邦が生んだ初の天才」と称されます。ロシア帝国時代には偉大な作曲家は多くいますが、1922年に樹立が宣言されたソヴィエト連邦としてという意味です。
19歳の若い時代、苦労の中、無声映画の伴奏ピアニストとして働きながら、疲れて帰宅した夜の合間をぬって筆をすすめたのです
。
1928年にはベルリンフィルによって、国外でワルター指揮により初演され、初演を聴いたベルクからも賛辞を贈られるほどでした。
ショスタコーヴィッチの音楽は、頻繁に「皮肉」にあふれた音楽と言われますが、私にはこの「皮肉」という意味がわかりません。
「ふって出て湧き出た音楽でなく、常に聴き手を意識した音楽を作成した」音楽と感じます。
特に皆が期待した交響曲第9番では、小編成によるコミカルな作品で、人にくってかかる印象を持ちます。
(偉大な、ヴェートーベン、シューベルト、は、第9番が最高峰で、人々もショスタコーヴィッチがそれら作品を超える曲に挑むことを期待したことによる)
曲は4つの楽章からなり、
第1楽章 とにかく前進しようとする行進曲のような曲調です。
第2楽章 ピアノも顔を出し、後年のピアノ協奏曲を彷彿とさせます。私はこの楽章が好きです。
第3楽章 それまでの楽章とはうってかわって、もの悲しい調べ。
音楽として、深みのある陰鬱さは、聴きどころ満載です。
第4楽章 小太鼓の響きから始まり、前の楽章の主題が展開されます。
ショルティ指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団によるライブ録音を愛聴しています。
http://www.youtube.com/watch?v=AFGoOgnW5IA&feature=related
↑ゲルギエフ指揮による演奏です。(第2楽章)
楽器の使い方がよくわかります。ピアノの導入部など-
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