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from: consolationsさん
2011年07月25日 23時12分27秒
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スクリャービン マガロフ 無人島に持っていく一枚
ニキータ・マガロフのピアノによる、
スクリャービンのエチュード全集。★★★★★
CDショップに行く時、レコード芸術などを読んで、今日はこれを購入すると、決めて買いに行くケースが多い私ですが、
ふと手に取り、最高峰の愛聴版となったCDがこれです。
[VALOIS]というレーベルから出ている1992年の録音です。
① 最初の作品「エチュード OP.2の1」から、
スクリャービンの世界に惹きこまれます。
和音の中から、メロディを歌わせる練習曲です。
スクリャービン14歳の時の作品といわれています。
http://www.youtube.com/watch?v=-S1MhgOxQ28&feature=related
ギレリスの映像です。
② 続いて、12のエチュードOP.8
19歳の時に完成させたこの曲集は、ロマン派の影響を受けながらも、スクリャービン独特の響きを聴くことができます。
たとえば3連音符と5連音符の異なる二つのリズムを同じ流れで進行させるクロス・リズムにも特徴があります。
中でも「第9番 嬰ト短調」は劇的で、左手のスタッカートと右手で高音のレガートを対比させています。
溜めていう感情が、スタッカートで表現され、メロディが精神の解放をめざすという印象を受けます。
http://www.youtube.com/watch?v=bHVCkFRZYd4&feature=related
ユジャ・ワンの映像、美しい
③ 8つのエチュード OP.42
クロス・リズムさらに推し進められ、調性のわくから飛躍した作品が多いのが特徴です。
「第5番 嬰ハ短調」 この作品の芸術度は非常に充実していると思います。せつなさの中にもはっきりとした意思の強さを感じます。甘い美しささえ感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=XvIMWyMxjq0&feature=related
ネイガウスの映像です。
④ 3つのエチュード OP.65
スクリャービン独自の神秘主義の時期1912年に完成した作品。
「第2番」
右手の長7度のエチュード。たとえば「ファ」なら高音にあがって「ミ」という具合。
http://www.youtube.com/watch?v=H7FjlPc1cT4&feature=related
マガロフの演奏です。ようやく見つけました。
マガロフは不協和音を心地よく官能的に響かせます。このぐちゃぐちゃぶりの中にある、透明なガラスのような響き。
マガロフの紹介というより、作品のコメントになってしまいました。作品の本質を余すところなく語りつくすマガロフの力量には惚れぼれします。
4つも画像をUPしましたが、一度聴いてみてください。スクリャービンのロマン派から神秘主義に傾倒していった流れがよくわかります。-
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