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  • from: consolationsさん

    2011年08月07日 09時33分36秒

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    シューマン 歌曲「リーダークライス」…寂寥感

    シューマンは、20歳の時、作曲家をめざし、約10年間はピアノ曲を主に作曲しました。
    1840年、30歳の時、突如歌曲の世界に没頭します。「女の愛と生涯」や「詩人の恋」「リーダークライス」を作曲します。

    「リーダークライス」はクララからアイヒェンドルフという詩人を紹介され、この歌曲がうまれたのです。

    第1曲「異国で」異国にいる疎外感が歌われています。暗い中でもなんとかして自己の存在を認めようとする感情が切なく歌われています。

    第2曲「間奏曲」少し明るくなります。

    第3曲「森の語らい」深い森の神秘性。ピアノ伴奏が森の情景に少しにてるかも。感情の高まりを少し感じることが出来ます。

    第4曲「しずけさ」静かさ一辺倒でなく内面の感情の吐露。

    第5曲「月夜」ピアノ伴奏がそっとよりそい、美しい曲です。

    第6曲「美しい異国」ざわざわと梢が鳴る雰囲気が出ています。

    第7曲「古城から」古城から見える情景がおぼろげに歌われます。

    第8曲「異国で」小川や夜鶯との風景とそれに絡めた悲しい感情。

    第9曲「悲しみ」人知れず泣きながら、孤独感に沈んでいる様子。

    第10曲「たそがれ」夜のうちに何もかも亡くなってしまうが、朝は来るという感じ

    第11曲「森の中で」にぎやかな婚礼の光景とそれが過ぎ去ったもの静かさ。

    第12曲「春の歌」月と星の語り、少し劇的。

    森の神秘性、夜の風景の一断面でなく、流れゆく時間、それとともに変わる感情が歌われています。

    ピアノ伴奏は、強く主張するのでなく、そっと寄り添う絶妙の感覚。
    シューマンはいいですね。


    ディースカウのバリトン、ブレンデルのピアノで聴いています。

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