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from: consolationsさん
2011年08月21日 23時14分21秒
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第6番 瞑想的音楽
20世紀を代表するドミトリ・ショスタコーヴィッチは、15曲の交響曲を作曲しました。
交響曲第6番が作曲されるまでのいきさつは、1936年、30歳の時に創作したオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」でソヴィエト当局から内容を批判され、翌年、交響曲第5番「革命」で、成功を収め、名誉を回復します。
第5番の大成功後ということもあり次なる作品への、不安と自信が入り混じる中での活動であったと思います。続いて作曲された交響曲が、1939年33歳の時に創作された管弦楽のみによる3楽章構成の第6番です。
初演は、同年ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団。
ショスタコーヴィッチは、作曲中、新聞記者に語っています。
「瞑想的、抒情的な音楽で、この曲から春、喜び、青春の気分が聴き手に伝わることを願う」
聴く限り、瞑想的なのです…しかし、どこか悲観的というか、いや圧倒的な、人間が持つ内面の暗さに踏み込んだ音楽に聴こえます。
第5番交響曲「革命」で、高らかに歌い上げた人間の気高さ、崇高さからは、かけ離れた、一面を感じます。同じ人が書いたとは思えないほど。これを世に発表したらまた批判されるであろうことぐらい当の作曲者が一番分かっていたはず。
それをなぜまた世に出したのか不思議?
http://www.youtube.com/watch?v=lPFAubNqlGQ&feature=related
第1楽章 ある程度瞑想的な音楽ですが、一種漂う不気味さが、とても春にはきこえません。
ストコフスキーの指揮で確かめてください。
ソヴィエトの歴史に時期を重ねると、スターリンの第1次大粛清の真っただ中(1936-39)で、自身にも危険が及んだかもしれません。
迎合しているようでしていない、この曲に関しては、新聞記者への問いかけには、愛想よく返答していますが、決して心は、そうではないと宣言している気がします。
もう少し、聴きこむ必要がありですね。
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